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2020年1月 7日 (火)

シャングリラ(その25)

シャングリラ(その25)
第2章 中国という国(その12)
第3節 世界平和に向けての可能性(その5) 
3、老子の世界化と日中共同研究


老子の言う「道」は、儒教の道とは違い、宇宙の実在のことである。すなわち、ひとつの
哲学であると言って良い。儒教で言う仁義礼智(じんぎれいち)は、人間社会の道徳では
あるけれど、宇宙の実在、万物生成の原理を指し示すものではない。これに対し、老子の
「道」は、宇宙の実在、万物生成の原理を指し示すものである。したがって、西洋哲学、
東洋哲学などすべての哲学と学問的に比較検討ができ、今後の新たな哲学を構築する要素
を持っている。老子の哲学は、西洋哲学、東洋哲学などすべての哲学と相性がいいと言っ
ても良いのである。

実際に、トルストイとハイデッガーは、老子に傾倒していたようである。

特に、ハイデッガーは、極めて難解な、中国の老子の「道」の思想の本質を、西洋で唯一理解した哲学者である。その両者の哲学に根本的な共通点があれば、老子の哲学に世界化の可能性があるということだし、今後、老子の哲学を踏まえて、ハイデッガーの哲学を中国や日本の思想をもとに練り上げていけば、梅原猛の言う「人類哲学」が出来上がると思う。それほどハイデッガーの哲学は、世界的に見て重要なのである。


中国・北京大学は、老子に関する新資料(竹簡)の公表を契機として、 2013年10月25日・26日、国際学会が開催した。
日本では、「中国出土文献研究会」というのがあり、熱心に老子の研究をやっている。北京大学との繋がりも深いものがある。
今後、老子の新たな研究は、ドイツをはじめとして国際的にも進んでいくと思われるが、やはり中心となるのは中国と日本であろう。


老子の哲学を人類哲学に発展させるためには、三つの課題がある。一つは、本覚思想 を老子の哲学に入れ込むこと、二つ目は、ハイデッガーの哲学との繋がりをつけること、三つ目は、中国古来のすべての思想との関係を明らかにして、それらを老子の哲学として習合することである。
一つ目は日本しかなし得ない研究だし、三つ目は中国しかなし得ない研究だ。二つ目は日本でも中国でもやれる研究であろう。

すなわち、人類哲学のために必要な日中共同研究においては、日本は、「老子と日本古来の思想(本覚思想)」および「老子とハイデッガー」を研究テーマとし、中国は、「老子と中国古来の思想」および「老子とハイデッガー」を研究テーマとするのが良い。その上で、日中共同で、「老子とハイデッガー」で議論を重ね、老子を発展させ、何とか人類哲学を作り上げていきたいものだ。。

以上述べてきたことの詳しい内容は、次をご覧いただきたい。
http://www.kuniomi.gr.jp/geki/iwai/sekaika4.pdf

http://www.kuniomi.gr.jp/geki/iwai/sekaika5.pdf

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