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2019年5月24日 (金)

地域再生・イタリアに学ぶ(その18)

地域再生・イタリアに学ぶ(その18)

第2章 逆境がまちを強くする(その8)
第3節 スローシティ(その1)


志子田徹(しこたとおる)は、「ルポ 地域再生」(2018年2月、イースト・プレス)の中で、「スローシティ」についていろいろと詳しく述べている。それを適宜ピックアップしてみよう。

サトゥルニーさんのグレーヴェ・イン・キャンティでの取り組みの集大成が「チェッタスロー」だ。日本では英訳された「スローシティ」と紹介されることが多いので、ここでは「スローシティ」という言葉を使う。「スローシティ」は経済成長や開発よりも、人間らしい暮らしを守ることや、量より質を重視した生活の実現を最優先するまちづくりの運動である。
サトゥルニーさんがイタリア国内の四つのコムーネ(基礎自治体)に呼びかけ、1999年に「スローシティ協会」を設立した。本部はイタリア中部の観光都市オルヴィエートに置き、サトゥルニーさんは今でも名誉会長を務めている。
設立すると瞬く間に世界中から注目された。2017年12月現在で30カ国、236都市が加盟し、年々増え続けている。日本では宮城県気仙沼市が加盟第1号で、2017年5月に群馬県前橋市赤城地区が加盟した。


註: キャンティー(Chianti)地方は、前節で述べたように、 Greve in ChiantiやCastellina in Chianti、Radda in Chianti ならびにその周辺を含めた地域の総称であるが、
「アグリツーリズモ」発祥の地であり、「アグリツーリズモ」のもっとも人気のある地方である。

サトゥルニーさんは、その中のGreve in Chianti(グレーヴェ・イン・キャンティ。人口1万4000人の町。)で生まれ(1950年)、町長をやった人で、志子田徹(しこたとおる)は、「ルポ 地域再生」(2018年2月、イースト・プレス)の中で。『 サトゥルニーさんは1990年から14年間、町長を務め、1999年には景観を保全する独自の規制条例を条例をつくった』と紹介している。


「スローシティ協会」の呼びかけ人はグレーヴェ・イン・キャンティ町長のサトゥルニーさんである。それなのに「スローシティ協会」の本部が何故オルヴィエートにあるのかよく判らないが、オルヴィエートがグレーヴェ・イン・キャンティより人口が倍近くの大きな町であること、オルヴィエートがグレーヴェ・イン・キャンティより有名な観光都市であること、グレーヴェ・イン・キャンティがもともとスローシティ運動の盛んなとことなどが考えられる。

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