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2018年10月 7日 (日)

地方創生の成功のために(その2)

地方創生の成功のために(その2)
第1章 国が持つべき問題意識(その1)
故郷は、実際の故郷のみならず、心の故郷も含めて、ただ単に懐かしいという思いを抱かせるものにとどまらず、哲学的意味を持ったものでもあり、絶対に守りとおしていかなければならなものなのである。しかし、その辺の認識が多くの人の認識がなく、したがって国の認識もないというのが実態かと思う。
ニーチェは、当時のキリスト教団体を含むキリスト教の価値観と戦い、人間の尊厳を取り戻そうと悪戦苦闘した大哲学者であるが、東洋の神に憧れを持ちつつも、結局は神を信じなかった人である。ニーチェは、ニヒリズムに陥ると人間の尊厳はなくなるとして、ニヒリズムの何たるかを哲学的に深く考えたが、神を信じることができなかったので、結局は発狂して狂い死にしてしまう。神は存在するのか存在しないのか? そのことが大きな哲学の課題になっていたが、その後、ホワイトヘッドは神の存在を哲学的に明らかにした。さらに後年になって、ハイデッガーは、神の存在する(「神とのインターフェース」の多い)「故郷喪失」こそニヒリズムに陥る原因であると、哲学的思考を深めた人である。

ハイデガーは西洋哲学の限界を乗り越えて、自己矛盾に陥ることなく、ニヒリズムからの脱却に成功している。ハイデガーの結論は「故郷喪失」がニヒリズムの根本原因だというものである。それらの解説については佐伯啓思の「20世紀は何だったのか」(2015年3月、PHP研究所)を読むのがいちばん手っ取り早いと思うので、是非、読んでもらいたい。佐伯啓思は「20世紀は何だったのか」の中で、次のように説明している。すなわち、
『 ハイデガーは、現在の問題とはまさに故郷喪失であるというのです。故郷喪失の対極にあるものは、どこかに住まう場所をもっているとうことですね。存在の住まう場所がどこかにあるということです。』・・・と。

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