習近平の思想と知恵(その9)
習近平の思想と知恵(その9)
少数民族の立場・・・断固として改革の目標を実現する
2013年12月、全国政治協商会議の新年茶話会での講話
中国共産党18期3中全会は改革を全面的に深化させる新しい進軍ラッパを吹き鳴らした。「開弓没有回頭箭」(賽は投げられた)、我々は断固として改革の目標を実現しなければならない。
「習近平の思想と知恵」(2018年4月、科学出版社東京株式会社)では、次のように述べている。
1978年12月、中国共産党11期3中全会は改革開放という偉大な政策を決定し、「事実求是」(基づいて真理を求める)という思想方針を再度確立、「以階級闘争為綱」(階級闘争を要とする)という政治路線を放棄し、全党の活動の重心を社会主義現代化建設へと移した。これによって、中国独自の社会主義の道が次第に形成されたのである。この36年間、中国人民は改革開放の流れに順応し、その道筋をたどり、瞠目すべき成果を挙げた。
しかし、現在改革が直面する問題はなお一層複雑であるはずだ。
2013年の政治協商会議で、習近平は彼が曽って在任していた上海の代表団の討議に加わった際、「我が国の改革はすでにその胸突き八丁に差し掛かった。勇気を持って硬い骨をかじり、急流を渡り、より一層市場の規律を尊重し、政府の役割をしっかり発揮し、解放という最大の武器を手にさらなる発展を図らなければならない」と強調した。
実践と発展、思想の解放、改革と解放に終わりはない。
「開弓没有回頭箭」(賽は投げられた)は引き続き改革を進める進軍ラッパであり、改革を深化させるその決心を世界に対しより率直に表明しているのである。自分にふさわしい発展の道筋に狙いを定めたからには、あくまで揺るぎなく、自信を持って歩んでいかなければならない。
「習近平の思想と知恵」(2018年4月、科学出版社東京株式会社)の記述は以上であるが、私はそれを読んで、少数民族も習近平や中央指導者たちと同じ価値観を共有し、自信を持って国の発展に尽くす気持ちになっているのだと思った。
中国では少数民族の立場が尊重されている。政治協商会議に代表が出席するなんてヨーロッパやアメリカや日本などの民主主義国家では考えられないことだからである。ヨーロッパやアメリカや日本などの民主主義国家では国会議員は選挙で選ばれる。政治協商会議の代表はヨーロッパやアメリカや日本などの民主主義国家では国会議員みたいなものだから、仮に中国で選挙によって政治協商会議の代表が選ばれるとしたら、まず当選することはないだろう。数が少なすぎるからだ。しかし、中国では、ヨーロッパやアメリカや日本などの国会に相当する政治協商会議の代表になっている。これは素晴らしいことではないか。
政治協商会議については、次を参照してもらいたい。
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