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2018年6月14日 (木)

リズム論(その11)

リズム論(その11)

第2章 中村雄二郎の「リズム論」 (その5)
第1節 場所性について(その5)
3.身体内を駆け巡る粒子の不思議な現象(その2) 

さて、清水博は、「生命を捉えなおす」(1990年増補版、中公新書)で次のように言っている。

 『 生命システムは絶えず不確定な変化をする環境のなかで生きていかなければなりません。そのためには生命システムが環境のなかで何らかの積極的 な活動をする必要があります。どのような活動がふさわしいかは、そのときのシステムの状態と環境の状態とによって変わります。一般に環境は複雑で、その変 化は規定できません。そのためにすべての操作情報(この場合はフィードフォーワード制御に用いる情報)をあらかじめ用意しておくことはできません。そして 状況に応じて適切な操作情報を自己組織する必要があります。 』

 やはりむつかしいですね。むつかしい。先述のように、直感的な理解のために、即興劇モデルをつかって解説しよう。劇場で役者が即興劇を演じてい る。観客がそれを見ている。照明装置や音響装置などの劇場としてのシステムが当然ある。まあ、言うなれば、即興劇を演じる役者は、劇場主やシナリオ作家や 演出家などからあらかじめ必要な情報を与えられているが、劇が始まってしまうと、あとはもう、観客と舞台と一体になって自分の思うように臨機応変に演技を 演じる。それが即興劇だが、清水博は、「生命を捉えなおす」(1990年増補版、中公新書)で次のように言っている。

 『 役者の演技は、大まかな筋という拘束条件のもとで、大ざっぱに決められますが、具体的には役者同士の演技の相互関係によって、選択されたり、 つくられたりしながら劇を進行させていくのです。その演技は、全体として一つの筋を生成的に自己組織しながら展開していく必要があり、場違いな演技をする ことはできません。 』

 上記の記述の中には、環境とシステムは記述されているが活動主体が記述されていない。しかし、文中、操作情報という言葉が使われているがそういう 情報を自己組織する活動主体というものが念頭にあり、清水博はそれを関係子と呼んでいる。すなわち、関係子とは、システムや環境から発せられるさまざまな 情報を受け取って、臨機応変に、あらたに自らの活動に役に立つ・・・いわゆる操作情報というものを自己生産している。自己組織という言葉を使っているが自 己生産という意味で理解してもいい。より正確にいうと、自己組織するとは、自己生産しながら自分の組織に組織化してしまうという感じである。言葉というも のは感じが大事なので自己組織という言葉にそういう感じを感じて欲しい。要するに、関係子というのは、意味のある操作情報を自己組織するのである。
 即興劇モデルでいえば、環境は観客、システムは劇場の照明装置や音響装置などの劇場システム、関係子は役者ということになるが、場の情報、すなわち劇場全体の情報は、それぞれ環境からの情報、システムからの情報、関係子で自己組織される情報のトータルである。

 そういう場の情報については、清水博は次のように述べている。
 『 一般に場の情報は、環境、システム、関係子という順に上から下へと流れて、環境やシステムの状態を要素である関係子に伝え、そして関係子群の 情報生成によって、関係子の状態が下から上へと逆行する状態で運ばれ、全体として情報の循環ループが形成されます。このように循環する情報は、関係子をシ ステムのなかで位置づけるばかりでなく、また環境のなかでも位置づける働きをします。
 これまでのシステム論では、環境はシステムに対する固定された境界条件であると仮定され、その中でシステムと要素のとの関係、そして要素と要素と の関係だけを論じてきましたが、環境とシステム、そして環境と要素との関係を、意味的な面を含めて議論するために本当に必要な方法をもっていませんでし た。今後は環境の複雑さを前提として、環境、システム、要素の三者の関係を取り扱うことのできる科学をつくることも含めて、環境から関係子である人間に送 られてくる場の情報を読み取ることが、ますます重要になってくるでしょう。 』

 身体内を駆け巡る粒子「メディオン」の不思議な現象についてご理解いただいたでしょうか。メディオンの「引き込み現象」ということですね。「目と目で話す」とか「一目惚れ」というのがありますが、これらは メディオンの「引き込み現象」によるものです。また、今西錦司の「プロトアイデンティティー」というのがありますが、これは無意識に認識する「仲間意識」だと考えていいかと思いますが、これも メディオンの「引き込み現象」 のひとつではないかと思われます。

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