« 三国志(その16) | トップページ | 三国志その9(再掲) »

2018年3月25日 (日)

三国志その1(再掲)

三国志の数々の場面の中で私の好きなはなんといってもその1の「桃園の誓い」です。それをもう一度じっくり読んでいただきたく、再掲しました。

その1、桃園の誓い
桃園の誓い(とうえんのちかい)は、桃園結義(とうえんけつぎ)とも称され、『三国志演義』や『通俗三国志』ならびに吉川英治の三国志の序盤に登場する劉備・関羽・張飛の3人が、宴会にて義兄弟(長兄・劉備、次兄・関羽、弟・張飛)となる誓いを結び、生死を共にする宣言を行ったという逸話のことである。
これは正史の『三国志』にない逸話であって創作上の話であるとされており、劉備が二人に兄弟のような恩愛をかけ、関羽・張飛は常に劉備の左右に侍して護り、蜀漢建国に際して大いに功績があった、という史実に基づいて作られた逸話である。

吉川英治は、その序文で

『 三国志には詩がある。(中略)三国志から詩を除いてしまったら、世界的といわれる大構想の価値もよほど無味乾燥なものとなろう。故に、三国志は、強いて簡略にしたり抄訳したものでは、大事な詩味も逸してしまうし、もっと重要な人の胸底を搏つものを失くしてしまう惧れがある。で私は簡訳や抄略を敢てせずに、(中略)主要人物などには、自分の解釈や創意をも加えて書いた。』・・・と記しており、原作や訳書にこだわらずに、吉川英治流の味付けで日本人向けに物語を描くことを宣言している。

『三国志演義』冒頭の劉備・関羽・張飛三人による桃園の誓いも、原作ではあっさりと三人が意気投合してすぐさま義兄弟となるのに対し、張飛との運命的な出会い、黄巾族にさらわれた美女芙蓉との恋心、張飛や関羽と劉備の母との出会いなど、大胆な改編を行って三兄弟の人物描写を読者に強烈に印象づけている。実際に三人が義兄弟の盟を結ぶのは、それらの話が終わってからである。冒頭の三兄弟に関しては完全に吉川独自の物語となっている。
三人が義兄弟の盟を結んでから、いよいよ旗揚げをして、義勇兵として黄巾族討伐に向かう。

その1、桃園の誓い:http://www.kuniomi.gr.jp/geki/iwai/touennoti.pdf

« 三国志(その16) | トップページ | 三国志その9(再掲) »

文化・芸術」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1117507/73173316

この記事へのトラックバック一覧です: 三国志その1(再掲):

« 三国志(その16) | トップページ | 三国志その9(再掲) »