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2017年10月15日 (日)

沖縄の歴史(その3)

沖縄の歴史(その3)

第2章 縄文時代の琉球人(その1)
第1節 鬼界カルデラの大噴火について

鬼界カルデラについては、第1章第1節で述べたように、 爆発規模が、フィリッピン・ピナツボ火山の10~15倍。雲仙普賢岳のおよそ100倍と驚異的で、過去一万年の日本火山史の中では最大の噴火である。 上空3万mの成層圏にまで達した大量の火山灰は、遠く、東北地方にまで飛散ほどで、南九州一帯は、60cm以上の厚さで埋め尽くされたと言われているが、琉球列島も相当の厚さの火山灰で埋め尽くされたものと思われる。

琉球大の研究によると、DNA解析で、沖縄人のルーツが日本本土にあるというのが明らかになった。それまで沖縄人のルーツは台湾や中国、あるいは東南アジアから沖縄に移り住んだ人たちと考えられていたが、そうではなくて、7500年ほど前に起こった鬼界カルデラの大噴火によって琉球列島は一旦人が住めなくなった後、日本本土から沖縄に移り住んだ人たちが沖縄人のルーツになったというものである。

琉球大学大学院医学研究科の佐藤丈寛博士研究員と木村亮介准教授らを中心とする共同研究グループは琉球列島の人々の遺伝情報を広範に分析した結果、台湾や大陸の集団とは直接の遺伝的つながりはなく、日本本土に由来すると発表した。
 木村准教授は「沖縄の人々については、東南アジアや台湾などに由来するといういわゆる『南方系』との説もあったが、今回の研究はこれを否定している。沖縄の人々の成り立ちを明らかにする上で貴重なデータになる」と話している。
また、宮古・八重山諸島の人々の祖先がいつごろ沖縄諸島から移住したのか検証したところ、数百年から数千年と推定され、最大でも1万年以上さかのぼることはないとの結果が出た。宮古・八重山ではピンザアブ洞穴人(2万6千年前)や白保竿根田原(しらほさおねたばる)洞穴人(2万年前)の人骨が発見されており、現在の人々の祖先なのか関心を呼んできたが、主要な祖先ではないことを示している。

柳田国男は、浜辺に流れ着いた椰子の実を見て、日本民族のルーツが遥か南方にあって、それが北上して来たという仮説を立てた。縄文人には確かに南方系がいるので、それは間違いではないんだが、そのルートは鬼界カルデラ大噴火によっていったん途絶え、九州・琉球は長く無人の地であった。そこに、日本本土の縄文人が再入植したというのが、沖縄の歴史である。


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