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2017年10月28日 (土)

沖縄の歴史(その6)

沖縄の歴史(その6)

第2章 縄文時代の琉球人(その4)
第4節 石斧の広がり

後氷期に向かい温暖化したスンダランドから、多くの新石器時代人が黒潮海域に船出し、琉球列島にもやってきた。しかし、縄文早期後半の約6300年前、鬼界カルデラの巨大噴火が起こった。琉球列島の人々の中には、黒潮本流に乗って四国、紀伊半島の太平洋沿岸地域やさらに遠く伊豆諸島にまで到達した人びともいた。こうした人々の航海の軌跡は、栫ノ原型石斧に続く円筒形片刃磨製石斧が、高知県木屋ケ内遺跡、和歌山県紀ノ川中流域の 不動寺谷遺跡 遺跡、東京都八丈島の 供養橋遺跡 遺跡などで発見されていることで証明される。
栫ノ原型石斧は、沖縄本島から奄美諸島を経て南九 州に、そして九州西側の海岸部にかけて分布しているが、その起源もひょっとしたら琉球列島にあるかもしれない。

栫ノ原型石斧 に瓜二つの石斧が,沖縄本島最北端の国頭村カヤウチバン タ遺跡で出土しており 、よ り最古 の土器文化確認の可能性が出てきたのである。
そして同じ形の石斧は、沖縄の北に連なる徳之島、奄美大島、黒島など南九州や西九州以外のでも発見されているので、九州と琉球列島を結ぶエリアに「丸ノミ形石斧文化圏」と呼べる海上の交流があったことが解ってきた。それら丸ノミ形石斧の最も古いのが琉球列島であることから、「丸ノミ形石斧文化圏」の中心は琉球列島であると考えてよい。

しかし、石斧文化については、広範囲に考えねばならないようだ。黒潮文化圏である。黒潮の流れる地域を結ぶと、出発点のフィリピン諸島から台湾、琉球列島、九州、四国、本州中央部へ、そして、南に向かって伊豆諸島から小笠原諸島、マリアナ諸島へ、さらに西にヤップ、パラオ諸島へと、北西太平洋を囲むような環状の島嶼群が浮上してくる。これら「黒潮文化圏」とも呼べる環状の島嶼地域に、身の断面が円形で、円筒形の片刃石斧が広く分布している。
第2章第2節の本文:http://www.kuniomi.gr.jp/geki/iwai/okireki24.pdf

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