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2017年5月 4日 (木)

台湾(その27)

台湾(その27)

第3章 現代の台湾

第2節  台湾問題について

2、台湾問題を解決するための日本の課題(その2)

日本は、台湾のために全力を挙げて応援しなければならない。冒頭で『台湾問題は、世界平和のため、いずれは解決しなければならない。平和国家としての日本は、世界平和のために尽力すべき課題のうち、台湾問題はもっとも重要な課題である。もちろん、台湾問題は日本だけの力で解決できるものではない。当事者である中国とアメリカが台湾問題をこのまま放置するのではなく、なんとしてでも解決しなければならないと相当の腹をくくらない限り台湾問題は解決しない。しかし、日本としては、中国とアメリカ両国に働きかけて、台湾問題解決の道筋を指し示さなければならない。』と申し上げた。日本は、果たして台湾問題解決の道筋を指し示すことができるのであろうか? できるのである。それを次に説明したい。

台湾問題を解決するには、米国と中国と日本との三国が平和友好条約を結ぶ必要がある。米国と中国と日本が台湾問題と深く関わっていることは、杏林大学社会科学部教授・ 平松茂雄氏のホームページに詳しい。
http://www.taiwannation.org.tw/jpn/hiramatu.htm

そこで、日本は、それなりの覚悟を持って米国と中国に働きけ、日米中の三国平和友好条約の必要性を説得する必要がある。日本の覚悟とは、米国に対しては日米同盟の強化であり、中国に対しては中華民国の説得である。

アメリカは台湾関係法を持っており、アメリカの説得も決して簡単ではないが、台湾問題の解決が世界平和のためであり、かつ、現在台湾にかけている軍事費の削減ができるとなれば、アメリカは日本の説得に応じる可能性がなくはない。それより難しい問題は、中華民国に対して、現在の民主主義選挙制度を保証するということを説得できるかどうかである。保証するためには、あらかじめ中国人民共和国に対して、中国人民共和国における現在の一国二制度の内容を、台湾だけは現在の民主主義選挙制度とすることを説得しなければならない。台湾だけが現在の民主主義選挙制度を維持できるかどうか。中国人民共和国がそのような特例を承知するかどうかが鍵である。

中国人民共和国は、憲法前文において『 台湾は、中華人民共和国の神聖な領土の一部である。祖国統一の大業を成し遂げることは、台湾の同胞を含む全中国人民の神聖な責務である。』と書かれている通り、台湾の併合を神聖な責務としている。したがって、台湾の併合が実現できれば、それは画期的なことであり、日本の説得に応じる可能性がある。ただし、中国人民共和国は、台湾だけは現在の民主主義選挙制度を維持することの代わりに、台湾が中国人民共和国に対して忠誠を誓うことを要求してくるだろう。それに日本は、どう応えるのか? そこがいちばんのポイントである。その点については、私の新たな考察がある。
http://www.kuniomi.gr.jp/geki/iwai/seijitekikeni.pdf


現在の民主主義選挙制度によって選ばれた閣僚の任命を、それなりの宗教儀式のもと、道教の最高権威者が行えば、台湾の閣僚は、天を意識、天命を意識し、現在の中国人民共和国の天命政治を理解し、それに従うはずである。そうすれば、台湾省の閣僚は、総統も含めて、自分の省はもとより国全体の発展に尽くそうという気分になるだろう。今皇帝に忠誠を尽くす人が出てくるかもしれない。それが天命政治のいいところだ。


日本がそうであるように、政治を政治的権力(国会)と政治的権威(天皇)とに分離して、政治的権威が国会を招集し、かつ、閣僚を任命するなどということは、まず中国において根本的な宗教改革が必要である。そんなことを中国に強く求めれば、強い内政干渉になるのではないか。そんな心配があるので、まずその点に触れておきたい。

内政干渉とは、その他の国の国内管轄事項に関して武力又はその他の強制的手段を使って命令的介入を行うことである。

三国同盟のあと、日本が台湾に関わる中国の一国二制度のあり方を中国に提案したとしても、それは内政干渉に当たらない。

日本の提案を中国と台湾が受け入れるかどうかは、日本の力量次第だ。

ここでいう力量とは、中国と台湾に対する説得力のことであり、それは中国と台湾にとって日本が信頼に足る国であるかどうかに他ならない。それは一朝一夕にできるものではなく、長年の積み重ねが大切である。したがって、日本は台湾問題の解決のため、中国及び台湾に対して、技術的援助並びに経済的援助を粘り強く続けていかなければならない。




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