« 台湾(その16) | トップページ | 台湾(その18) »

2017年4月17日 (月)

台湾(その17)

台湾(その17)

第2章  大航海時代から現代までの台湾

第2節  台湾の近代化
2、日本の統治時代

(1)概要(その2)
日本の統治時代、総督府は台湾の近代化のために、農業振興のための大ダムの建設ならびに灌漑用水の整備、都市整備を進めるとともに、交通改善を実施している。その中で鉄道建設が最重要政策とされ、また一定規模を有する道路建設も重要項目として整備された。交通の改善により台湾の人口は1895年の260万人から1945年の650万人に増加した。
台湾の南北を連絡する交通網は、国民政府に引き継がれて新たに新幹線や高速道路も建設され、台湾の大動脈として現在も利用されている。
農業振興のための大ダムの建設ならびに灌漑用水の整備について補足説明をしておこう。
日本統治時代、台湾の主要産業は農業であり、水利施設の拡充は台湾経済発展に重要な地位を占めていた。1901年、 総督府は、以前からの水利施設を回収すると共に、新たに近代的な水利施設を建設することをその方針とした。これら水利事業の整備は台湾の農業に大きな影響を与え、農民の収入を増加させるとともに、総督府の農業関連歳入の増加を実現している。
台湾南部に広がる嘉南平原は大河川が存在しない上に降水量が乏しい地域であり、秋から冬にかけては荒涼とした荒野になっていた。総督府技師の八田与一は10年の歳月を費やし、当時東南アジアで最大の烏山頭ダムを完成させると、1920年には嘉南大圳の建設に着工、1934年に主要部分が完成する。

台湾における日本統治時代への評価は朝鮮に比べて肯定的であり、特に日本統治時代を経験した世代にはその時代を懐かしみ、評価する人々も多く、そのような声を載せた著書も数多く出版されている。 2009年に台湾の「金車教育基金会」が学生を対象に実施した「最も友好的な国・最も非友好的な国」に対するアンケートの結果、日本は、「最も友好的な国」の第1位 (44%) で、日本が「最も友好的な国」の首位になったのは3回目だった。
中華民国総統府国家安全会議諮問委員(閣僚級、日台関係担当)を務める李嘉進は「日台は『感情の関係』だ。普通の外交関係は国益が基本だが、日台は特別。お互いの好感度が抜群に高い。戦前からの歴史が育てた深い感情が出発点となっている」と指摘している。


« 台湾(その16) | トップページ | 台湾(その18) »

文化・芸術」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1117507/70285566

この記事へのトラックバック一覧です: 台湾(その17):

« 台湾(その16) | トップページ | 台湾(その18) »