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2016年11月26日 (土)

天皇(その10)

天皇に関する国民感情その10

佐伯啓思「正義の偽装」について (その3)

佐伯啓思は「正義の偽装」の中で民主主義に関連して次のように述べている。

すなわち、『 「価値」とは、通常は意識の下に隠されており、何か大事なことがあると思い出されたように意識の上に浮上してきますが、通常はその多くが習慣になっているものです。だから、価値は「隠された文化」と呼んでもいいでしょう。ところが、戦後日本では、「価値」は黒板に板書できるのです。それは額縁に入れられて飾られているのです。「憲法」という額縁に堂々と入っているのです。たとえば第13条。「すべての国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については・・・最大の尊重を必要とする。」すなわち、生命、自由、幸福追求についての個人の権利が最大限の価値をもつ、とされている。そこへ第14条の「法の下の平等」と第9条の「戦争放棄」を加えれば、戦後日本の「公式的な価値」は明白です。これをもう少し集約して、戦後日本の「価値」とは、個人の自由、民主主義(あるいは平等)、物理的な幸福追求(物的豊かさの追求)、それに平和主義といってよい。』・・・と。

個人の自由、民主主義(あるいは平等)、物理的な幸福追求(物的豊かさの追求)、それに平和主義などという・・・憲法に書かれた価値は本当の価値ではない。佐伯啓思はそう言っているのである。佐伯啓思は本当の価値は「隠された文化」であると言っている。


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