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2016年11月24日 (木)

天皇(その9)

天皇に関する国民感情その9

佐伯啓思「正義の偽装」について (その2)

佐伯啓思の「正義の偽装」(2014年1月20日、新潮社)というまあ驚くべき本が出た。
あるべき政治形態として民主主義が世界を闊歩しているが、彼は、民主主義に疑問を投げかけ、出版社をして「民主主義の断末魔が聴こえる」と言わしめている。ともかくすごい本だ。カバーの裏にはこう書いてある。すなわち、

『 何を信じたらよいか、何を信じるべきか。景気回復、東京五輪など楽観ムードが漂う中、日本人の精神に何が起きているのか。「アベノミクス」という虚構、「憲法」という誤謬(ごびゅう)、「復興」という矯飾、「天皇家」への警鐘・・・大震災後の出来事から表出する国家のメルトダウン。民意や国民主権という幻想の下、幸福を一途に追求してきた日本に今、民主主義の断末魔が聴こえる。稀代の思想家が真理を隠す「偽善の仮面」を剥ぐ。』・・・と。

佐伯啓思は、「自由と民主主義はもう止 める」(2008年11月,幻冬舎)のなかで『今日の先進国、特に日本の問題は、自由の抑圧というより「自由の過剰」から、貧困というより「過剰な物的幸福の追求」から、価値による束縛というより「価値の崩壊」から生じているんではないでしょうか。』・・・と言っている。

「過剰な物的幸福の追求」が一般化している社会において、民主主義には根本的な問題があると、佐伯啓思は言っているわけだ。では、その民主主義の弱点を克服するにはどうすればいいか? その点については、逐次、佐伯啓思の考えを紹介していくことにしたい。



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