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2016年9月 4日 (日)

中国伝統文化(その5)

中国伝統文化を考える旅(その5)

第1章 道教文化(その2)
第2節 道教の霊符(その1)

中国怪奇物語・神仙編(駒田信二、昭和57年7月、講談社)によると、後漢(ごかん)の時代に壷公という仙人がいたという説話がある。壷公は、その性も名も知られていない。だが、今世に行われている召軍符や召鬼神符とか治病王府符とかの秘法は、すべてこの人によって始められたというので、それらの霊符は壷公符と総称されているという。
彼は店先に1個の壺(つぼ)をぶら下げておき、日が暮れるとともにその壺の中に入り、そこを住まいとしていた。これが壺公で、彼は天界で罪を犯した罰として、俗界に落とされていたのである。市場の役人費長房(ひちょうぼう)は、彼に誘われて壺の中に入ったが、そこは宮殿や何重もの門が建ち並ぶ別世界であり、費長房はこの壺公に仕えて仙人の道を学んだという。別世界を「壺中天(こちゅうてん)」とも称するのは、これに由来する。
さて、宋の徽宗は符道教を好み、林霊素など多くの道士を宮殿に侍らせていたと言われている。林霊素は、若い時は仏教を学んだがのちに道士となり、妖術を善くし雷法を行った。宋の徽宗に大いに信任され、神霄説を広めたが、史書の多くは、彼の説は妄説で理解できるものではなく、その術も祈雨などで霊験があるだけであった、と記している。しかし、林霊素の術が祈雨などで霊験があったということは注目に値する。

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