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2016年9月14日 (水)

中国伝統文化(その13)

中国伝統文化を考える旅(その13)

第2章 天命政治の成功のために(その1)
第1節 民族宗教(その1)

私は、最近、「シャングリラ」という論文を書いた。
http://www.kuniomi.gr.jp/geki/iwai/syangurira.pdf

その中で、中国は宗教政策を改革する必要があることを書いた。以下はその要点を転記したものである。

理想郷とは、和製漢語であり、これをきっちり説明している辞書はないようだ。中国では、「無何有郷」(むかうのきょう)という言葉があるが、これは 荘子が逍遥遊(しょうようゆう)篇で述べている言葉であり、老子や荘子が理想とした世界・郷(さと)のことである。

老子の道とは、どんな定義にも収まらない宇宙の原理であるが、強いて言えば全てを生み出す「天下の母」のようなものである。荘子は、その「道」というものを「攖寧(えいねい)」と呼んでいる。攖寧とは、万物と触れあいながら自らは安らかでいることである。

荘子が逍遥遊(しょうようゆう)篇で述べている「無何有郷」(むかうのきょう)とは、自然のままで、何の作為もない理想郷、つまり想像上に描かれた理想的な世界のことである。つまり、現実には決して存在しない理想的な世界・郷(さと)のことであり、老子や荘 子は、常にこうした状態に身を置こうとした。

英語のユートピアとは、理想郷や「無何有郷」も含めて、いろいろな意味で使われているが、理想郷とは、老子や荘子が理想とした世界・郷(さと)のことであり、その定義はない。定義がないと私の話を進めることができないので、私は、この際、「雲南省にある都市シャングリラのような地域」と定義しておきたい。

雲南省のシャングリラがそうであるように、理想郷とは、風光明媚であり、そこで信仰心に満ちた祈りの生活が行われているところで、観光地となっているところである。






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