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2016年8月13日 (土)

シャングリラ(その40)

シャングリラ(その40)
第4章 ラサ(拉 薩)(その1)
第1節 概要(その1)

私は、第3章の第1節で次のよう述べた。すなわち、

『 英語のユートピアとは、理想郷や「無何有郷」も含めて、いろいろな意味で使われているが、理想郷とは、老子や荘子が理想とした世界・郷(さと)のことであり、その定義はない。定義がないと私の話を進めることができないので、私は、この際、「雲南省にある都市シャングリラのような地域」と定義しておきたい。

雲南省のシャングリラがそうであるように、理想郷とは、風光明媚であり、そこで信仰心に満ちた祈りの生活が行われているところで、観光地となっているところである。
中国には大変多くの観光地があるが、雲南省のシャングリラのような風光明媚で、かつ、中国人の生活文化を感じることのできる観光地はそれほどあるわけではない。

したがって、第二第三のシャングリラをつくることは、中国の国土政策上大事なことである。シャングリラは、世界における国土づくりの理想となる。第二第三のシャングリラをつくることによって、それを中国が示すのだ。世界のどの国もこういうことはなしえない。』・・・と。

チベットは、チベット独立運動への弾圧、弾圧にともなう中国軍によるチベット人の大量虐殺や人権侵害が行われてきた。現在は、やや安定に向かっているが、それでもまだチベット問題が解決したわけではない。現在の「チベット問題」 は、高度な自治とか真の自治とか中道政治と言われる中身である。私は、チベット側が国の直轄区域、国の義務教育、漢民族の移住を認めない限り、交渉は成立しないと思う。問題は、チベット側がそこまで妥協できるかどうかにかかっている。 しかし、 チベット側と中国側の話し合いを重ねて、双方が歩み寄れば、「高度な自治」の実現が可能である。ぜひ、双方歩み寄って、チベット自治区の安定を図ってほしい。

チベット自治区が安定すれば、チベット自治区は世界の理想郷となりうる。チベット自治区はそういう潜在的な可能性を持っている素晴らしい地域である。

中国の中央政府は、現在、無神論の立場をとって、けっこう厳しいコントロールを行っている。それはそれで良いとして、今後は、民族宗教の保護育成を積極的に行うことが望ましい。漢民族の道教もさることながら、チベット民族のチベット仏教は、中国の発展のみならず世界平和に大きく貢献することができる。

雲南省のシャングリラがそうであるように、理想郷とは、風光明媚であり、そこで信仰心に満ちた祈りの生活が行われているところで、観光地となっているところである。
中国中央政府の支援のもと、チベット仏教がより盛んになり、さらに観光地として整備が進めば、ラサが理想郷・第二のシャングリラとなるであろう。


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