« シャングリラ(その35) | トップページ | シャングリラ(その37) »

2016年8月 9日 (火)

シャングリラ(その36)

シャングリラ(その36)
第3章 政治改革・当面の課題(その8)
第3節 チベット問題について(その2)

ここでは、現在の「チベット問題」について述べ、当面の政敵課題は何かを考えてみたい。中国における当面の政治課題は、チベット自治区の安定だ。

新疆ウイグル自治区は、当面、今の政治を続けることである。改革すべき点は何もない。イスラム教の外国勢力との争いが続くだけだ。

内モンゴル自治区は、そういう外国勢力との争いはないので、次の節で述べるように宗教政策さえ変革すれば、それで、第三第三のシャングリラができる可能性がある。

また、チベット自治区については、政治的な当面の課題を解決すれば、チベット自治区に第二のシャングリラができる可能性があるので、是が非でも、チベット自治区の安定を図らなければならない。

中国政府とダライ・ラマ14世の特使は、チベット問題の解決に向け2002年以降9回にわたり対話を継続してきた。それらの対話では、チベット側は、外交や国防を除く広範な分野でのチベット人の自治を求めている。問題は、その自治の内容である。
2008年11月の中国との協議でダライ・ラマの特使が提示した「真の自治についての覚書」によると、自治の内容としては、第一言語をチベット語とすることや文化の保護、チベット仏教の信仰の自由、教育、天然資源の利用、漢民族の移住の規制などを挙げている。さらに、 自治を求めるその地理的な範囲は、チベット自治区だけでなく、その周辺も含むチベット高原一帯に及ぶ。こういう内容では中国政府はとても飲めないだろう。
9回目の対話は、2010年1月、北京でで開催された。チベット側は、中国側に対し、明文を提出し、チベット民族の自治に対する中国のスタンスを明確にするよう要求した。 同対話の終了際、中国側が発表した声明文では「従来通り、両者間の見解の相違が鮮明になった」としている。

現在の「チベット問題」 は、高度な自治とか真の自治とか中道政治と言われる中身である。私は、チベット側が国の直轄区域、国の義務教育、漢民族の移住を認めない限り、交渉は成立しないと思う。問題は、チベット側がそこまで妥協できるかどうかにかかっている。


« シャングリラ(その35) | トップページ | シャングリラ(その37) »

文化・芸術」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1117507/66917518

この記事へのトラックバック一覧です: シャングリラ(その36):

« シャングリラ(その35) | トップページ | シャングリラ(その37) »