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2016年7月24日 (日)

シャングリラ(その21)

シャングリラ(その21)
第2章 中国という国(その8)
第3節 世界平和に向けての可能性(その1) 

1、ネパールの陰

児童婚はネパールの僻地ではよく見られる悪しき伝統的な慣習である。ネワール人社会であるカガティ村はこうした慣習が見られることでよく知られている。しかし、児童婚は世界的な問題であって、国連でも問題視し始めた。
国際NGOプランは、2007年から、女子教育の普及や早すぎる結婚の問題を中心に、­世界の女の子を応援するBecause I am a Girlキャンペーンを始めた。そして、最初、2012年に、"Too Young to Wed"(結婚するには早すぎる)というプロジェクトが国連本部で開かれ、現在は移動展示会として国連本部以外でも開かれている。しかし、児童婚廃絶のこの動きは、まだパネルの展示会だけで、単なるキャンペーンでしかない。

児童婚の問題は大変難しい問題で、これを根本的に解決することは国連でもできないかもしれない。ではどうすれば良いか? 

一般的に、都市は、マジョリティーの世界であり、山間僻地はマイノリティーの世界である。発展途上国にはそのような国がネパールの他にも数多くあるのではなかろうか。貧困地域である。
発展途上国の都市にも立派な寺院がある。しかし、山間僻地には都市に祀られている神の力が及ばない。もちろん、山間僻地にもその土地の神様はいる。しかし、立派な僧侶がいるわけではない。それが一番の問題なのである。
ある宗教団体の本部から派遣された僧侶がまずやるべき仕事は、布教活動を始めることだろうが、いずれそのうちに、寺院を創建しなければならない。
貧困地域においては、ある程度の力はあるにしても、その力だけで寺院を創建することは難しいだろう。どうしても団体本部からの支援が必要だが、寺院が創建されれば、さまざまな宗教活動が行えるようになる。定期的な宗教儀式が行われるようになるし、若い僧侶を育てる学校もできるだろうし、虐げられた女性の駆け込み寺もできるだろう。その他に、私がもっとも期待するのは、その地域に宮沢賢治のような慈悲深い人が出てくることだ。その可能性は十分ある。
いろいろな人が寺院や地域の祠や家の中で祈りを捧げていると、それらすべての祈りは共鳴し合って、宇宙のリズムは一つのより強力なリズムとなって地域に降り注いでくるのである。そうなれば、地域の人びとの中から宮沢賢治のような人が出てくる。

宇宙のリズムを感じることのできる宮沢賢治のような人とは熱心な祈りの人であって、慈悲深い人である。そのような人が出てくれば、貧困地域における児童婚ならびに女の子に対する虐めは少しずつ減っていくのではないか。祈りの地域、それが理想のコミュニティーである。理想のコミュニティーでは、女の子に対する虐めだけでなく、あらゆる虐めがない。そういう理想のコミュニティーを作るには、どうしても寺院が必要で、寺院はできるだけ多くの信者を獲得しなければならない。

以上述べたことの詳しい内容は、次をご覧いただきたい。
http://www.kuniomi.gr.jp/geki/iwai/nepakage.pdf


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