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2016年7月29日 (金)

シャングリラ(その26)

シャングリラ(その26)
第2章 中国という国(その13)
第4節 少数民族政策(その1)

中国政府の少数民族政策については、中村泰子の研究論文がもっともよくまとまっているように思う。そこで、その中から改革 ・ 開放政策以後の少数民族政策に焦点を当てて、その部分をここに紹介しておきたい。研究論文の一部を紹介させていただくことに対し中村泰子さんには心から感謝を申し上げる。

現在、 中国政府は、 近代化の下で、 辺境に住む各少数民族の経済をいかに発展させ、 民族地域間の格差を是正するか、 に主眼をおいている。
少数民族文化に対する国家の扱いは、  政治方針の転換に伴って揺れ動いてきた。 改革 ・ 開放政策以後の現在は、 大躍進、 文化大革命の民族文化切り捨ての時期を通過して、 再び新中国成立直後の民族文化尊重の路線に戻っているといえる。

民族政策の基本精神は、 1949年の 「中国人民政治協商会議共同綱領」 で打ち出され、 以後、1954年の 「中華人民共和国憲法」 に規定され、 今日の1982年憲法に至っている。

1982年憲法の内容は決の4点に要約される。

①民族の平等と団結につとめ、 民族差別に反対する。
各民族は人口の多少にかかわりな く 、 政治的 ・ 社会的にすべて平等の権利が保され、 少数民族の風俗習慣と宗教信仰の自由が保されている例。

②民族地域の自治の実施。
自治機関の形態は、 区域自治を実行する民族の大多数の人民の願望にもとづいてきだめる(憲法第67条)、 多民族が雑居する自治区 ・ 自治県の自治機関には、 関係各民族がいずれも、 適当数の代表をもつ (憲法第68条) な ど、 自治機関のもつ基本的性格が規定されている 。

③少数民族出身の行政と専門の人材の養成に力を入れる。

④民族相互の関係を絶えず調整し、 改善し、 各民族間の団結を強化する。

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