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2016年6月20日 (月)

周恩来(その5)

周恩来(その5)

周恩来という人物(その4)

『 日本人戦犯の処遇に直接あたった周恩来は、「服役期間中に態度が良好だった戦犯に関しては、早期釈放をしても良い。年配者や体が弱い者或いは病人も釈放を考慮し、家族の訪中や見舞いなどを許可す る」「民族間の恨み、階級間の憎しみ、それを忘れてはいけない。しかし、それでも私たちは彼らを「改造」し良くしなくてはいけない。彼らを生まれ変わら せ、我々の友にしよう。日本戦犯を「鬼」から「人」に変えられるかどうか、これこそ中国文化の知恵と量に対する試練なのである」と述べている。』

『 元戦犯たちが日本に帰国し中国帰還者連絡会を結成した。そして、その代表団が再び訪中した際面会した周恩来はこう言ったという。「今度、日中両国の 間に国交が回復したことはまことに喜ばしいことです。これは経済的基盤の異なる両国の総理が紙の上で約束したものであります。しかし、本当の友好はこれか らでありましょう。中国人民と日本人民がお互いにもっともっと理解を深め、その相互理解の上に信頼の念が深まってこそ、初めて子々孫々に至るまで変わるこ とのない友好関係が結ばれることでしょう。これにはまだ永い年月がかかることでしょう。日中友好のためお互いにいっそう努力しましょう」』

『 1960年代に入り、中華人民共和国とソビエト連邦との対立(中ソ対立)が激しさを増すと、中華人民共和国はアメリカ合衆国や日本との国交正常化を求めるようになった。周恩来は文化大革命の最中、総理として両国との交渉を管掌した。』

『 1972年、アメリカ合衆国大統領リチャード・ニクソンの訪中を実現させ、アメリカとの国交正常化交渉を前進させた。さらに同年、訪中した日本国内閣総理大臣田中角栄と数度にわたる交渉に臨み、日中共同声明に 調印して日本との国交正常化を実現した。調印式で交わした田中角栄との固い握手とその写真は時代の象徴として語り草になった。「日本人民は軍国主義者の犠 牲になった被害者だ」、「日中両国には、様々な違いはあるが、小異を残して大同につき、合意に達することは可能である」「わが国は賠償を求めない。日本の 人民も、わが国の人民と同じく、日本の軍国主義者の犠牲者である。賠償を請求すれば、同じ被害者である日本人民に払わせることになる」と話した。』


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