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2016年6月23日 (木)

周恩来(その7)

周恩来(その7)

尖閣列島問題に関して

尖閣諸島の領有権をめぐって、元官房長官の野中広務氏が発言した内容が波紋を呼んだことがあった。1972年の日中国交正常化した直後に、当時の田中角栄首相から「尖閣諸島の領有権について日中双方が棚上げを確認した」と直接聞いたというのだ。
野中氏は6月3日、北京で中国共産党幹部の劉雲山・党政治局常務委員と会談した際にその内容を伝えたと、会談後の記者会見で明かしている。
野中氏によると、「(日中)双方が棚上げし、そのまま波静かにやっていこうという話だった」という。(略)野中氏は「当時のことを知る生き証人として、明ら かにしたいという思いがあった。私としてはなすべきことをしたという思いだ」と述べた。野中氏によると、田中氏は周恩来首相との国交正常化交渉を終えた直 後、箱根で開いた田中派の青年研修で「棚上げ」について明らかにしたという。
(朝日新聞デジタル 2013/6/4 5:23)

尖閣諸島の領有権問題について、中国は「棚上げ合意」があったと主張しているが、日本政府はこれまで認めていない。 外務省が公表した「田中角栄首相、周恩来総理会談」では、1972年の第三回首脳会談で、田中氏が尖閣について質問し、周氏が「今、これを話すのはよくな い」と棚上げ案を返答したという記述にとどまっている。
田中総理:尖閣諸島についてどう思うか?私のところに、いろいろ言ってくる人がいる。

周総理:尖閣諸島問題については、今回は話したくない。今、これを話すのはよくない。石油が出るから、これが問題になった。石油が出なければ、台湾も米国も問題にしない。
(東京大学東洋文化研究所 田中明彦研究室 「日中国交正常化交渉記録」)

正式文書に残っていないとしても、周恩来が「今、これを話すのはよくな い」と棚上げ案を返答したことは事実である。
http://www.kuniomi.gr.jp/geki/iwai/sentana.pdf

私としては、日本の大恩人・周恩来の見識に従って行くのが良策だと思う。米コロンビア大学政治学教授のジェラルド・カーティスの言うとおり、中国政府も日本政府もだ。

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