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2016年5月29日 (日)

宇宙との一体感(その11)

宇宙との一体感(その11)

宮沢賢治の自然観(2)

宮沢賢治については、いろいろ書いたものがあるが、「宇宙的」な側面から書いたものはほとんどない。

そこで、以下において、宮沢賢治という人について、「宇宙的」という観点から、どのような人物かを説明することとしたい。宮沢賢治は「宇宙のリズム」を感じることができ、その点でニーチェと共通点がある誠に稀有な人なのである。「宇宙的」とは、実は、「宇宙のリズム」を感じることができるということなのである。

宮沢賢治とニーチェは「宇宙のリズム」を感じることのできた人である。 そのことについて、順次説明していこう。

中路正恒の著書「ニーチェから宮沢賢治」(1997年4月、創言社)の「永遠回帰の思想」の「第三の考察:結論」では、「肯定はどのように学ばれるか」というテーマのもと、「宇宙のリズム」に関して次のように述べられている。すなわち、

『 人は時として、循環する宇宙の生命そのもの、つまり「宇宙のリズム」を、聴きとることができる。』

『 宇宙の生命、そして「宇宙のリズム」。微小においては、それは原子のリズムであり、クォークのリズムである。そして細胞のリズムや天体のリズ ム、等々・・・カールハインツ・シュトックハウゼンがそれを聴きとり、名付け、そしてその音楽が表現しているような、さまざまな次元の、さまざまな リズムである。そしてそのリズムのすべてにおいて、鋭角的な〈ひらめき〉が、音の生命でもあり宇宙の生命でもあるものとして、瞬間的に輝き、またひしめく のである。』

『 そして、このように「宇宙のリズム」に参与し、そこにみずからを組み込むことは、循環する宇宙とのあいだに、祝福を交わしあうことであり、循環を肯定することなのである。このように、肯定にかかわる一切は、本質的に音楽的な出来事であり、また音楽の本質は、本来このように肯定を表すことである のである。』・・・と。


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