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2016年5月17日 (火)

老子とハイデッガー(その9)

老子とハイデッガー(その9)

老子の世界存在論(5)

(5)第42章

第42章には、有名な「老子の万物生成論」が展開されている。しかし、多くの解釈があり、的確な理解は難しい。皆さん方は、今まで述べてきた(1)から(4)までの説明を参考にして、この(5)に掲げた老子の原文の解説を読んで、皆さん方の解釈をして欲しい。
老子の原文は次のとおりで。

『 道生一、一生二、二生三、三生万物、万物負陰而抱陽、沖気以為和。」

① 道生一:存在一般「一」は具体的すれば「二」になるということで、「二」は天地を指すと考えられる。

② 一生二:存在一般は具体化すれば「二」になるということで、「二」は天地を指すものと考えられる。

③ 二生三: 古代中国では、天には陽の気が、地には陰の気があって、相互に交流し活動すると考えられていた。すなわち、天地があれば陰陽があるわけで、「三」は天地に引用を加えたものである。

④ 三生万物:天地間の陰陽の気が混ざり合って万物を生むということ。

⑤ 万物負陰而抱陽:万物は陰の気と陽の気を内に抱き持っている。

⑥ 沖気以為和:陰陽の気が相互に作用し合うことによって調和を保っている。

その他、いくつかの章に私の気に入っている言葉があるので、ここに紹介しておく。

神無以霊将恐歇:神には霊力の強弱や休止などがあるのだから、あらたかな霊力だと遂には消失して神はならない。

天下万物生於有:世の中のものは形のあるものから生まれ、形のあるものは形のないものから生まれる。

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