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2016年5月18日 (水)

山地拠点都市構想(その146)

山地拠点都市構想(その146)

第6章 山地拠点都市構想の実現に向けて(22)
第4節 「美しい都市」を目指して(1)

山の生態系と修景の問題は、山地拠点都市ならびに「山の霊魂」の働きが期待できる危機的市町村の共通の問題であるが、ここでは特に「山の霊魂」の働きが期待できる危機的市町村を意識して山の生態系と修景の問題について述べたい。山地拠点都市においても同様の考え方で山の生態系を改善し、街の修景を行うべきは言うまでもない。

「元気再生」を目指して、「山の霊魂」の働きが期待できる危機的市町村が直ちにやらなけばならないこたとはななにか?  私は、上流の村落と一緒になって、おらが山の魅力を語ることだと思う。私は第1章で私の感じる山の魅力を語ったが、地元の人は地元の人でおらが山の魅力を感じている筈だ。 それをいろん伝達手段を使って、それを語って欲しい。
山地拠点都市ならびに「山の霊魂」の働きが期待できる危機的市町村にはいろんな人に来てもらわねばならぬ。私たちもそうだが、人に見られて おれば、もっと美しくならねばという気になる。街の修景に取り組むのはそれからだ。 「山の霊魂」の働きが期待できる危機的市町村に抱くイメージは、その奥にある山のイメージだ。人びとは、その奥にある 山の魅力に惹かれて「山の霊魂」の働きが期待できる危機的市町村にやってくる。だから、都会の人びとが実際にやってきた時に、そういう人びとがガッカリしないように、山の生態系を良くしなければならない。 切り捨て間伐の問題の他にも、深刻な問題がある。それは、シカが増えて、山の生態系が メチャメチャになっている山が少なくない。シカの駆除に自衛隊の出動要請を検討する自 治体もでるほど、大きな社会問題になっているところもある。山の生態系を取り戻すに は、いくつかの課題があるが、当面、シカの問題を解決しなければならないだろう。ま た、山の生態系が崩れたためにクマの被害が増えている。山でのエサが少なくなったため に里に出くるからである。この節の第1項では、まず最初に四手井綱英の考えを紹介して おきたい。山の生態系を取り戻すためにはまず基本的に四手井綱英の思想にしたがってそ の再生を図るべきであると考えるからである。その上で、生態系における現下のシカとク マの問題についてどんな動きがあるか、またそういう動きが功を奏するかどうか、その点に書いている。
「山の霊魂」の働きが期待できる危機的市町村というのは、そこに定住する人も二地域居住でやってくる人も、また観光で やってくる人も、山に入って行って、山の不思議な霊力に出会い、魂を震わせ、野性の感 性を磨くのである。したがって、上述のように、 人びとは、その奥にある山の魅力に惹か れて「山の霊魂」の働きが期待できる危機的市町村にやってくる。その場合、「山の霊魂」の働きが期待できる危機的市町村が「こころの故郷」の魅力に満ちていれば、やっ てきた人々の感動は大きく、交流人口や観光客の高い評価を獲得できる。このことは「山の霊魂」の働きが期待できる危機的市町村が発展をする基本的要件であり、「山の霊魂」の働きが期待できる危機的市町村は積極的に「こころの故郷」にふさわしい街の修景にも力を入れなければならない。街に「美」がなければダメだ。しかし、「美」についてはなかなか奥が深く、街の修景といってもそう簡単なことではない。第2項の「街の修景」では、私の景観哲学を しっかり語ってみたい。


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