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2016年5月 9日 (月)

天皇男系の理由

天皇は男系でなければならない!

天皇の権威というものを考えるとき、大事な要素が三つある。一つは「血の権威」であり、この要素がいちばん強い。二つ目は藤原不比等の深慮遠謀による記紀の編纂と天照大神の誕生であり、三つ目は北条泰時の知恵(御成敗式目)による天皇の権力と権威の完全分離である。

「血の権威」、それは男系によって保持される。女系ではダメなのである。それでは男と女の本質的な違いは何なのか?

胎児が男性になるか女性になるかは、2本の性染色体によって決まる。男性はX染色体とY染色体を1本ずつもっている。女性はX染色体を2本もっているが、活性があるのはそのうちの一方だけである。

X染色体、Y染色体上には、性をコントロールする遺伝子のほかにも遺伝子が存在する。もっともY染色体の場合、性を男性に決定する以外の遺伝子はそれほど多くない。
Y染色体には、性を男性に決定する以外 の遺伝子はそれほど多くないようなので、父親の形質を遺伝されるのは、息子も娘もあまり大きな違いはないようだ。もちろん、まったく違いがないという 訳ではない。

「メルクマニュアル医学百科」という世界でもっとも信頼されている医学書がある。http://mmh.banyu.co.jp/mmhe2j/sec01/ch002/ch002a.html

以上は、それによって男と女が医学的にどう違うのか、その要点を説明したものである。

男と女の違いは、それほど大きはないが、私は、やはりY染色体が存在するか存在しないかによって、男女の本質的な違いが生じていると考えている。歴代の天皇の形質は、女系天皇の場合であっても、おおむね遺伝されると考えていいのかもしれないが、そう言い切って良いのかどうか私には自信がなく、いろいろ考えた末に、やはり天皇は男系でなければならないと思う。

男女の本質的な違い、それを如実に表しているのが、能の免許皆伝の域まで達していた
白洲正子が能「翁」はやはり男でなければ舞えないということを悟り、能をやめていしまったという事実にある。 白洲正子はどうしても能「翁」を舞うことができなかったのである。能「翁」とはどんな能なのか? その点については、中沢新一の論文がある。
http://www.kuniomi.gr.jp/geki/ku/seireo03.html

なぜ白洲正子は能「翁」を舞うことができなかったのか? それを私の言葉で言えば、女性は、意識として、「宇宙のリズム」を感じることができないからである。女性は、無意識のうちには「宇宙のリズム」を感じているが、それを外に表すことができないのだ。能は、「宇宙のリズム」を感じながら舞う芸能である。神との関わり合いの強い芸能である。

「宇宙のリズム」を感じ、それを意識化して、頭や体を働らかせることは、男性のしかも特別の人しかできないが、 神との関わるためには基本的に重要なことであると思う。

以上のような観点から、私は、天皇は男系でなければならないと思う。

なお、現在の天皇の系図をたどっていくと、継体天皇まではすべて男系天皇である。記紀は藤原不比等の創作であり、それをそのまま信じることができないので、継体天皇の祖先については不明な点が多く、現在の天皇の血筋は継体天皇までしか遡れない。現在の天皇の祖先は継体天皇である。そのような観点もあって、一連のつぶやき「継体天皇の謎」を行っている。「継体天皇の謎」はまだしばらく続きます。



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