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2016年5月14日 (土)

山地拠点都市構想(その142)

山地拠点都市構想(その142)

第6章 山地拠点都市構想の実現に向けて(18)
第3節「自立的発展」を目指す(5)
2、 地域通貨 、新たな挑戦 (1)

地域通貨は、閉塞感に満ちた今の世の中を打開する起爆剤になるかもしれない。私そんな感じを持っていて、わが国でも何とか地域通貨を根付かせたいと考えている。

「エンデの遺言」のあと、雨後のタケノコのように全国各地で地域通貨が誕生したが、私
の知る限り、成功例は一つもない。その原因はうまく流通しないことにある。うまく流通 しないために、経済的な力を持てない。お遊びといってはちょっと語弊があるが、まあそ んなところだ。経済的な力を持つ、つまりそれが地域力の源泉になるためには、うまく流 通しないとダメ。うまく流通する条件として、私は、贈与の三角形といっているのだが、 農家と商店とNPO、この三つの間を流通しないとダメだと考えている。

もちろん、その三角形の頂点にNPOがあり、それが地域通貨を発行するし、全体的な 旗を振っていく。なお、これは当然のことだが、NPOは、運営に必要な円は寄付を受け、 それで運営するのを原則とするというものでなければならない。運営に必要な円を地域通 貨と交換するというようなことはゆめゆめ考えてはならない。地域通貨は、法的にも、円 と交換できないものである。

贈与の三角形でいちばん大事なのは地域農業である。地域農業は市場作物と贈与作物を 作る。地域農業の担い手は、兼業農家や高齢農家,或はご主人が働きに出て行ってお母 ちゃんやおじいちゃんやおばあちゃんでやっているいわゆる三ちゃん農業であっても良 い。農は地域の基本であり、国の基本である。「祈りの科学」シリーズ(4)の第3章で
述べたように、農はただ単に食料を作っているだけでなく、国の精神を作っている。さら に、中沢新一いうところの純粋贈与であることの意味は大きい。したがって、三ちゃん農 業などの家族農業はしっかり守らなければならない。しかし、地域農業の主力はやはり農 業法人と地域企業である。そして私が新しい企業形態としてその発展を期待しているのは 農を中心とした第六次産業である。したがって、第六次産業としての地域企業は、市場作 物のほか贈与作物も作らなければならない。贈与作物はもちろん地域通貨でやりとりがさ れる。



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