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2016年4月24日 (日)

継体天皇の謎(その31)

継体天皇の謎(その31)

第3節 ヤマト王朝と朝鮮半島との繋がり(4)
(2)武内宿禰について(1)

わが国の古代朝鮮との繋がりを考える際に武内宿禰という人物がきわめて重要な存在である。
日本書紀では「武内宿禰」、古事記では「建内宿禰」、他文献では「建内足尼」とも表記される。景行・成務・仲哀・応神・仁徳の5代(第12代から第16代)の各天皇に仕えたという伝説上の忠臣である。紀氏・巨勢氏・平群氏・葛城氏・蘇我氏など中央有力豪族の祖ともされる。しかし、 景行・成務・仲哀は実在の天皇ではないし、応神天皇と仁徳天皇の重臣であれば、実在の人物としていろいろと具体的な記述がある筈である。それが伝説上の人物となっているのは、その史実を書くと不都合なので、藤原不比等はその史実を書かなかったのではないかと思われる。史実はどうであったのであろうか? 時代考証も含めて、それをこれから明らかにしたい。

古事記では、武内宿禰という人物について、 次の7男2女と後裔27氏を掲載する。
波多八代宿禰(はたのやしろのすくね、羽田矢代宿禰) - 波多臣・林臣・波美臣・星川臣・淡海臣・長谷部君の祖。
許勢小柄宿禰(こせのおからのすくね、なし) - 許勢臣(巨勢臣)・雀部臣・軽部臣の祖。
蘇賀石河宿禰(そがのいしかわのすくね、石川宿禰) - 蘇我臣・川辺臣・田中臣・高向臣・小治田臣・桜井臣・岸田臣の祖。
平群都久宿禰(へぐりのつくのすくね、平群木菟宿禰) - 平群臣・佐和良臣・馬御樴連の祖。
木角宿禰(きのつののすくね、紀角宿禰) - 木臣(紀臣)・都奴臣・坂本臣の祖。
久米能摩伊刀比売(くめのまいとひめ、なし)
怒能伊呂比売(ののいろひめ、なし)
葛城長江曾都毘古(かずらきのながえのそつびこ、葛城襲津彦) - 玉手臣・的臣・生江臣・阿芸那臣の祖。
若子宿禰(わくごのすくね、なし) - 江野財臣の祖。

つまり、古事記では、波多氏、巨勢氏、蘇我氏、平群氏、紀氏、葛城氏は武内宿禰の子孫であると言っているのである。しかし、古事記に記載する武内宿禰という人物は、神代の時代の人であるので、その実在については一応疑ってかからなければならない。はたして武内宿禰に相当する人物がいたのか?
実はいたのである。それは魏志倭人伝に出てくる伊都国の国王・五十迹手のことであるらしい。

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