« 継体天皇の謎(その35) | トップページ | 継体天皇の謎(その36) »

2016年4月30日 (土)

老子(その41)

老子(その41)

おわりに(1)

第2章で述べたように、人は皆心身ともに健全であるべきである。国民が健康な身体を維持するためには、国の経済発展が不可欠である。そのために国際的な枠組みとして経済援助ならびに人道支援のシステムが出来上がっている。しかも、個人的に救済する組織も出来上がっている。
一方、心の方は、それを救済する組織がまったくないと言っていい。健全な心を取り戻しまたは育てるには、何と言っても宗教がいちばんだ。

地域コミュニティーや家庭の中で虐めを受けている人がおおぜいいる。そのような人を助けるにはどうすればいいか? それが問題だ。

その解決方法について、私の「ネパールの陰」と題した論考がある。
http://www.kuniomi.gr.jp/geki/iwai/nepakage.pdf
そこでは以下のように述べた。
カトマンズは、「女神と生きる天空の都市」である。しかし、そのような女神の力の及ばない山間僻地があるのも事実である。したがって、そういう僻地では、児童婚が行なわれていて、神の力が無いに等しい。 児童婚はネパールの僻地ではよく見られる悪しき伝統的な慣習である。ネワール人社会であるカガティ村はこうした慣習が見られることでよく知られている。しかし、児童婚は世界的な問題であって、国連でも問題視し始めた。
児童婚は、世界各地でいまだに残っている悪しき慣習である。年齢が10歳から15歳ぐらいのうら若き少女たちが結婚とはどんなものなのかもわからないまま、土地の風習に従って結婚させられていく現状を変えなければならない。それが国連の意識である。
児童婚の問題は大変難しい問題で、これを根本的に解決することは国連でもできないかもしれない。ではどうすれば良いか?
発展途上国の都市にも立派な寺院がある。しかし、山間僻地には都市に祀られている神の力が及ばない。もちろん、山間僻地にもその土地の神様はいる。しかし、立派な僧侶がいるわけではない。それが一番の問題なのである。
ある宗教団体の本部から派遣された僧侶がまずやるべき仕事は、布教活動を始めることだろうが、いずれそのうちに、寺院を創建しなければならない。
貧困地域においては、ある程度の力はあるにしても、その力だけで寺院を創建することは難しいだろう。どうしても団体本部からの支援が必要だが、寺院が創建されれば、さまざまな宗教活動が行えるようになる。定期的な宗教儀式が行われるようになるし、若い僧侶を育てる学校もできるだろうし、虐げられた女性の駆け込み寺もできるだろう。その他に、私がもっとも期待するのは、その地域に宮沢賢治のような慈悲深い人が出てくることだ。その可能性は十分ある。

« 継体天皇の謎(その35) | トップページ | 継体天皇の謎(その36) »

文化・芸術」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1117507/65245524

この記事へのトラックバック一覧です: 老子(その41):

« 継体天皇の謎(その35) | トップページ | 継体天皇の謎(その36) »