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2016年4月 7日 (木)

老子(その30)

老子(その30)

老子とプラトンとの繋がり(15)
おわりに(1)

老子哲学には、古今東西どのような哲学にもない一大特徴がある。医は仁術というが、そういう医に関する哲学を含んでいる。「三尸の思想」は、道教の教えつまり老子の教えであって、宇宙の原理に基づいた「長生きの方法」である。

老子の言う「道」は、儒教の道とは違い、宇宙の実在のことである。すなわち、ひとつの哲学であると言って良い。儒教で言う仁義礼智(じんぎれいち)は、人間社会の道徳ではあるけれど、宇宙の実在、万物生成の原理を指し示すものではない。これに対し、老子の「道」は、宇宙の実在、万物生成の原理を指し示すものである。したがって、西洋哲学、東洋哲学などすべての哲学と学問的に比較検討ができ、今後の新たな哲学を構築する要素を持っている。老子の哲学は、西洋哲学、東洋哲学などすべての哲学と相性がいいと言っても良いのである。

これからの哲学、それは梅原猛のいう人類哲学ということであるが、それは、科学技術のあり方及び宗教のあり方を指し示すものでなければならない。そして、それらは人類哲学は宇宙の原理に基づいたものでなければならない。歴史的に存在した哲学の中で真正面から宇宙の原理を説いたのは老子哲学だけである。したがって、老子哲学が西洋にも通用するように、老子哲学を発展させなければならない。

老子哲学を発展させる、そのために、まずは、老子とブラトンとを繋げることである。西欧の哲学は、すべてプラトンの哲学の脚注にしかすぎないと言われるほど、プラトンの哲学は奥が深い。老子の哲学とプラトンの哲学にどこか共通点があるのかどうか? そこを探ってみたいと思う。両者の習合を図るなどということは、私など学者でない者の手を付けることではないけれど、もし老子の哲学とプラトンの哲学にどこか共通点があるが判れば、老子哲学を発展させる可能性が出てくる。あとは中国及び日本の若手学者に挑戦していただいて、老子哲学を是非発展させて欲しい。新たな時代の平和哲学の誕生。それが私の老子哲学に対する希望だ。そのために、私は、今回、老子とプラトンとの間に共通点があるのないのか、その点を勉強した。この論考の中には、浅学の私故に、間違ったことを書いているかもしれないが、そこはお許しいただいて、是非、間違いをご指摘いただきたい。

老子を多少勉強して、今思うことは、西洋哲学だけでなく、シヴァ教などの東洋哲学および平和の民・インディアンの哲学などすべてのものも視野に入れるべきだが、その際、老子の哲学が中心となる。それほど老子は凄いのだ。


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