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2016年3月28日 (月)

老子(その28)

老子(その28)

老子とプラトンとの繋がり(13)
ニーチェとブラトン(4)

さて、プラトンも宇宙のリズムを感じることができたかどうかを考えてみたい。すでに述べたように、ニーチェは「宇宙のリズム」を感じることができたので、もしプラトンも「宇宙のリズム」を感じることができたのであれば、その点でもニーチェとプラトン共通していると言える。

私には、中沢新一のいう「スピリット(精霊)」についての論考があり、その中で、中沢新一の考えを次のように紹介した。すなわち、
『 神の問題を、今日もっともあけすけなかたちで語るには、スピリットによるのがいちばんだ。』

『 太陽の神、月の神、水の神、海の表面近くの神、海中の 神、海底にいる神、火の神、穀物の神、飛沫の神、溶けた鉄の神、汗の神、などなど、ほとんど森羅万象にこの神は住んでいます。
 そればかりではありません。真っ赤な鳥居の稲荷神社に行けば、狐の神が祀(まつ)られていますし、蛇がご神体になっているという神社もたくさんあ ります。ようするにこのタイプの神たちは、もとをたどれば精霊的な存在でもあったもので、それがしだいに洗練されていま残っているような姿をとるように なったとはいえ、スピリットの世界との密接なつながりを失っていないのです。』
『 スピリットは思考や意思の及ばない場所を、活動領域としている。』
『 スピリットは人間の思考や意志や欲望がいっぱいの「現実」の世界からは隔てられ、閉 ざされた空間の中に潜んでいますが、完全に「現実」から遮断されたり、遠く離れてしまったりしているのではなく、密閉空間を覆う薄い膜のようなものを通し て、出入りをくりかえしているのです。そして、その膜のある場所でスピリットの力が「現実」の世界に触れるとき、物質的な富や幸福の「増殖」がおこるわけ です。』・・・と。

以上が中沢新一の考えであるが、スピットはまさに霊的な存在である。それをあえて科学的な言い方でいえば、「宇宙のリズム」の働きということである。老子の「玄牝の門」もプラトンの「コーラ」も中沢新一に「スピリット」も、その力によって「増殖」が起こるのであり、それらはすべて「宇宙のリズム」の働きに他ならない。


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