« 最初の日本人について | トップページ | 山地拠点都市構想(その129) »

2016年3月 9日 (水)

シルクロードと天山

シルクロードと天山について

「シルクロードと天山について」というエッセイは、 2016年2月に放送されたBSフジの特別番組の放送が契機となって書いたものである。放送はウルムチの紹介から始まったが、私は、まずウルムチという都市が高層ビルの立ち並ぶ近代的な大都市であることに驚いた。

そして、放送では、「シルクロードは、天山山脈がなければ存在し得なかった」と言っていたが、私は、天山山脈付近のシルクロードについては詳しいことはほとんど知らなかったので、このエッセイを書くについてその辺の勉強から始めることとした。シルクロードと天山山脈との位置関係、シルクロードと日本との文化的関係を勉強し、明治というやっと日本が近代的な道を歩み始めたその時期に、大谷探検隊がこの地を探検していること知っていたので、それも含めて第1章は「シルロードについて」とした。

第1章で書いたシルクロードは、全体の中の一部分であり、新疆ウィグル自治区に限ったものであるが、そもそも新疆ウィグル自治区とはどういうところなのか? それら勉強し、第2章は「新疆ウィグル自治区について」とした。

2016年2月に放送されたBSフジの特別番組は、『日中共同制作 天山を往く~氷河の恵み シルクロード物語~』というテーマだったが、その核心部分「天山」とはどのような山脈なのか? また、氷河の恵みとは何なのか? それらのことを放送にしたがって勉強することにし、その成果を第3章「天山について」で紹介することとした。放送では、天山第一氷河を取り上げ、そこに生息する「氷河マリモ」という不思議な微生物のことを取り上げているが、そもそも天山第一氷河は天山山脈の何処にあり、そもそも「氷河マリモ」とはどのような微生物なのか、第3章「天山について」ではその点を詳しく説明することとした。

天山山脈の氷河は、「氷河マリモ」に力で猛烈な勢いで溶けて伏流水となって地下を流れていく。それをトルファンではカレーズという地下トンネルで町に導いている。その数と総延長は半端な数ではない。そのような歴史的な知恵によって、トルファンは素晴らしい「水と緑」の町になっている。第4章は「トルファンとカレーズ」とし、それらの紹介をした。

トルファンは、カレーズのお陰でいたるところで葡萄棚がある。しかし、葡萄については、トルファンに「葡萄溝」というところがあり、素晴らしい観光名所となっている。しかし、「葡萄溝」の水は、カレーズの水というより、谷川の水である。「葡萄溝」は灼熱の山「火焔山」の峡谷にあるが、その峡谷になぜ清冽な水の流れる谷川が存在するのか?
第5章「葡萄溝」では、「葡萄溝」という観光スポットを紹介すると同時に「葡萄溝」の谷川の謎の説明をすることとした。

このエッセイのハイライトは、第6章の「キジル石窟について」である。

インドのガンジス川流域で生まれた仏教は、天山山脈の南を通るシルクロードのオアシス都市、ホータン、クチャ、トルファンに伝わった 。その中でもっとも大事な仏教都市はクチャである。クチャにはシルクロード最大の石窟寺院「キジル石窟」があるし、クチャは鳩摩羅什の生まれ育ったところである。鳩摩羅什は、法華経の教えを中国に伝える必要から、中国語に翻訳した。その功績は絶大であり、鳩摩羅什のお陰で、天台宗が中国で誕生、最澄によって比叡山天台宗が開かれた。

「シルクロードと天山について」というエッセイ:
http://www.kuniomi.gr.jp/geki/iwai/siruten.pdf

« 最初の日本人について | トップページ | 山地拠点都市構想(その129) »

文化・芸術」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1117507/64352371

この記事へのトラックバック一覧です: シルクロードと天山:

« 最初の日本人について | トップページ | 山地拠点都市構想(その129) »