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2016年1月15日 (金)

老子(その13)

老子(その13)
老子哲学の哲学としての一大特徴(4)

私には、「中国伝来文化・三尸の思想」という論文がある。
http://www.kuniomi.gr.jp/geki/iwai/sansisiou.pdf

その詳しい説明をした中で、次のように述べた。すなわち、

『 槙佐知子が言うように(「今昔物語と医術と呪術」)、「不老不死を求める人は、庚申信仰によってまず三尸を除き、こだわりを捨て、欲心を抱かず、精神を安らかにし、明るい人柄となり、人々の喜ぶ行いをたくさん行うこと。その上で薬を服用すれば効果が現れて仙人となる。」のである。その三尸の思想は、道教の教えつまり老子の教えであって、宇宙の原理に基づいた・・・「長生きの方法」である。』・・・と。

宇宙の原理にもとづいた「長生きの方法」については、次をごらん下さい。
http://www.kuniomi.gr.jp/geki/iwai/nagaikino.pdf

そもそも人間とは何か?猿と根本的に違うのは何か?
高度な思考能力と高度な感性を持っているということだろう。それが故に科学技術を発達させてきたし、神に祈りを捧げてきた。
したがって、これからの哲学、梅原猛のいう人類哲学ということであるが、それは、科学技術のあり方及び宗教のあり方を指し示すものでなければならない。

人類哲学は宇宙の原理に基づいたものでなければならない。歴史的に存在した哲学の中で真正面から宇宙の原理を説いたのは老子哲学だけである。そして、老子哲学には文化的側面がある。 老子哲学には、古今東西どのような哲学にもない一大特徴がある。それが老子哲学の文化的側面である。

医心方には淮南子からの引用がある。ということは、淮南子(老荘思想)には医術に関する記事があるということだ。人は心身が健全でなければならない。老子にはそのための方法がいくつか書かれているが、淮南子にはもっと多くの記述があるということは、医心方を通じて老子哲学の文化的側面の何たるかを知ることができる。古今東西、世界の哲学の中でそのような哲学はない。

心の持ち用が身体の健康に大いに関係する。しかし、心の問題は、科学で全てが解るというようなものではなく、哲学によって解ける部分も少なくない。
例えば、老子には、三尸の思想というのがあるが、これなどはその典型である。また、老子は、人間誰も、赤子のように無為自然の状態にあれば、身体に気がみなぎって、元気でいられるという。これも典型的な話であろう。

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