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2015年10月12日 (月)

宇宙のリズム(その16)

「宇宙のリズム」について(その16)
3、新たな勉強・・・宇宙のリズムについて(その3)

 「1リットルの宇宙論」では、光子が脳の中でも重要な役割を果たしていると言っているのだが、この点については次のように説明している。すなわち、
『わが国の現代物理学の父と謳われている仁科芳雄の研究や、ノーベル物理学賞をとられて朝永振一郎の研究は、電子と光子についての不思議な性質を解き明かす研究だったのです。光子があってはじめて、電子は多様な物理現象を生み出し大宇宙を美しく飾ってくれるのです。いくら場の量子論をもってきたとしても、もし電子なら電子だけ、あるいは光子なら光子だけしか存在しないのであれば、そこには何も起こらないといってよいでしょう。これもまた場の量子論からの帰結なのです。朝永振一郎やアメリカのファインマン、それにスイスのスチュッケルなどにより、電子と光子の間の素過程を記述するための量子論である量子電磁力学が完成したのは20世紀の中頃のことでした。その時点から、われわれは電子の運動の背後には必ず光子が存在し、宇宙の中を駆け巡る電子たちは光子によって互いに強く結びつけられることを知っています。このような電子と光子のつながりがあってはじめて、一つの電子は他の電子と関わった運動を見せることができるのです。これと同じことが1リットルの小宇宙、脳の中を駆け巡るポラリトンたちの運動についてもいえるのです。』・・・と。

「細胞のリズム」というのは、夜空に輝く満天の星と同じような「脳の中に輝く満点の星」なのである。

場の量子論というのは、宇宙全体に適用される一般的かつ普遍的な理論体系だが、脳の中のミクロの世界にも適用できる統一的な物理法則であり、脳に関する物理的な学問は量子脳力学と呼ばれている。今まで縷々説明してきた私の説明では、私の説明不足もあって、すんなり理解できなったかと思う。しかし、ともかく量子脳力学という学問があり、量子脳力学では、生命というもの、記憶や意識というもの、そして心の実態というものが、物理的に理解されるようになってきているということだけはご理解いただけたのではないかと思う。私のつたない説明をきっかけとして「脳と心の量子論」や「1リトルの宇宙論」を読んでいただければ、私としては大変ありがたいと思う。

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