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2015年10月21日 (水)

ネパールの陰(その1)

ネパールの陰(その1)
ネパールの陰
1、太陽との結婚
NHKの女神の生きる天空の都市という番組を見た。女神の生きる天空の都市とはカトマンズのことである。これを見て、確かにカトマンズの女性は家族や親戚あるいは地域の人びとに祝福されて幸せな人生を送っている。
上井輝代 も、ネパールの女性と儀礼という論文(注1)で、カトマンズの女性について次のように述べている。すなわち、
『 ニュースなどで取り上げられるのはローヤル・クマリであるが、パタン・バドガオンのほかにも自分たちのカーストのためのクマリ(注:2)をもっている。彼女たちは、ロ イヤル・クマリと同じ赤いサリーを着、同じ化粧をして、 蛇を型どったネックレスをはじめ装身具なども同じ種類の持ち物で祭りに参加する。これは、地方のクマリがロイヤル・クマリと精神的には同じである事を意味している。いうなれば日本でも祭りに参加する子どもたちが、斎宮等と同じ姿なのと同じ意味を持つと考える。 』
『 「太陽との結婚」では、女の子が9 歳くらいになると占いで良い日を選んで、 9 日間一つの部屋にこもらせる。必ず生理の前でなければならない。 初潮がきてしまうとすぐこの行事をしなくてはいけ ない。この部屋には太陽の光を入れてはいけない。女性 だけがお菓子などをもって訪れる。中にいる少女に食べ させるためである。この子達の世話をするのは女性だけ、 少女は男性の顔をみてはいけない。勿論父親や兄弟とも 会えない。 』
『 この行事も何人か集まって一諸にするので、子ども達 はこの部屋であそんでいる。真っ暗な中に 9 日間こもっ て 9 日 目になると朝早く屋上にあがって太陽をみる。赤 い服を着て銀のネックレスなどをつけ、金でつくった花 をつける。クマリのようにお化粧はするが三っ目の眼は かかない。ザルネアコー(鏡という感じのもの、銀でで きていて、人との結婚のときにもっていく。)をもってガ ネッシュの神がまつられているところへ、女の友人達と 一緒にいく。』・・・と。

注1: 上井輝代の「ネパールの女性と儀礼」という論文
http://www.osaka-geidai.ac.jp/geidai/laboratory/kiyou/pdf/kiyou20/kiyou20-06.pdf
注2:クマリについて
http://www.kuniomi.gr.jp/geki/iwai/kumarini.pdf

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