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2015年9月27日 (日)

近代国家の責任(その4)

近代国家の責任(その4)
3、「近代的な国家」という概念について(2)
そこで問題なのは、インドネシアのような近代的な国をどのように定義づければ良いのかということだ。インドネシアもまだ発展途上にあることは間違いないが、インドネシアのような近代的な国を発展途上国と定義することはできない。何故なら、現在、発展途上国と開発途上国という言葉が同じような意味で使われていて、後発開発途上国(LDC:Least Developed Country)も含まれるからである。 後発開発途上国は、 開発途上国の内特に開発が遅れている国であり、最貧国とも呼ばれる。後発開発途上国は政治的に不安定な国ばかりであり、あまりにも問題が多すぎてとても発展途上にあるとは言えない。発展途上国という言葉のイメージとは随分かけ離れているが、発展途上国という言葉が開発途上国という言葉と同じような意味で使われているので、発展途上国という言葉には、とても発展途上にあるとは言えない国を含んでいることになる。したがって、とても発展途上にあるとは言えない国を除外した別の言葉を使う必要がある。何か良い言葉がないか? 
専門家ならいざ知らず、一般的には何のことやらさっぱり判らないと思うが、インドネシアのように正に発展途上にある国を表す言葉として、私は、「ダック国」という言葉を思いついた。ダックの対象国という意味であるが、ダックとは、アヒルのことではなくて、DAC、つまり「Development Assistance Committee」のことである。OECDに設置された開発援助委員会をDAC(ダック)という。その対象国とは近代化の可能性の極めて高い国であって、それらの国を積極手に支援するために、OECDに設置された開発援助委員会では、「DAC計画」というものを作っているのである。

ダック対象国は、具体的には、次のとおりである。
東アジアでは、インドネシア、中国、マレーシア、カンボジア、フィリピン、モンゴル、タイ、ベトナム、ラオス。南アジアでは、インド、バングラデシュ、スリランカ、パキスタン。中央アジア及びコーカサスでは、ウズベキスタン、タジキスタン、カザフスタン、キルギス。中東では、エジプト、チュニジア、ヨルダン、アフリカでは、エチオピア、ザンビア、ガーナ、セネガル、ケニア、タンザニア。中南米では、ニカラグア、ペルー、ボリビア。

以上述べてきたように、「近代的な国家」という概念は、近代国家とともに、ダック対象国を含む概念である。中国は、近代国家でありながらダック対象国になっている。これを不思議に思われる方も多いかと思われるので、次に、そのことの説明をしておきたい。

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