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2015年7月30日 (木)

山地拠点都市構想(その90)

山地拠点都市構想(その90)

第1章 山の魅力 第6節 町田 宗鳳の語る「山の魅力」(2)

5、宮沢賢治が、山の頂(いただき)に小さな太陽が浮かんだ「日輪と山」という不思議な水彩画を残している。山の端(は)に太陽が昇り、そして沈むのを麓から眺めた、あの構図こそ古代日本人が山に抱いてきた宗教感情を如実に表現しているような気がする。太陽は山の懐から現れ、山の懐に隠れてゆく。山と太陽は同じ「いのち」を分かち合っているのだ。種山(たねやま)が原や岩手山は賢治の「物質的想像力」の供給源となっていたと思われるが、彼の四次元的世界では山と太陽が親子のように結ばれていたのだろう。

上記の宮沢賢治の「日輪と山」については次をクリックして下さい。
http://www.kuniomi.gr.jp/geki/iwai/miyaniti.pdf

6、たとえどんなに穏やかな姿をしている山であっても、もしそこに日没後、ただ一人残されるようなことがあれば、人はとたんに、山がそれまで決して見せることのなかった不気味な魔性に包まれて、思わず震え上がるであろう。漆黒の闇の中、どこからくるともわからない不気味な物音に起こされると、動物の目か、はたまた妖怪の目か、ギラギラと鈍く光って、こちらを睨んでいる。いかに腹の据わった人間でも、思わず鳥肌の立つ思いをするのが、夜の山である。私はむしろ、そのような山が秘める得体の知れない不気味さこそ、山の本質があるのではないかと考えている。


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