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2015年5月29日 (金)

四元義隆さんの思い出

四元義隆さんの思い出

鹿児島県に栗野岳温泉という温泉がある。鹿児島空港から高速道路を北に行って15分ぐらい、栗野インターで降りる。川内川の上流、もう宮崎県の県境に近 いところだ。温泉は、栗野岳の中腹にあり、昔の湯治場だが大自然の中の実にいい温泉だ。西郷隆盛が気にいっていたのだそうで、旅館がただ一軒、南州館という。湯の種類がいくつかあるが、蒸風呂がとてもいい。
裏に地獄があって、その蒸気は鹿児島空港からもよく見える。

九州地方建設局河川部長時代、あれは昭和62年の晩秋であったであろうか、栗野岳に登ろうとして栗野温泉に泊まった。その夜、栗野町長の薬師寺忠澄さんと 水上勤の「ブンナよ木から降りてこい」に纏わる話などをしながら食事をしていた。突然薬師寺さんに電話があり四元義隆先生が来られたとのこと。町長はとん で帰られたが少し経って又来られ「四元先生があなたに会いたいと今来られた。すぐ玄関まで出て欲しい。」とのこと。
私はびっくりしたがともかく玄関まで降りていった。もちろん初めてのご挨拶である。四元先生は、今西錦司さんとは哀歓照らす仲で、会って話をしているとどちらもお互い勇気が沸いてくるという。 ともに超一流の人物ならではの気合だ。

四元義隆先生は、一般にはあまり知られてないかもしれないが歴代総理の指南役と言われた方で、吉田茂がフランスに外遊中四元先生を呼んで次の総理について 意見を聞いたと言われている。四元先生は「池田がいいでしょう」と言われそれで池田勇人が総理になった。そんな逸話が残っている。四元先生の話はそれぐらいにしておくが、ともかく大変な人物が私に会いに来られたのだ。京都大学の山岳部で私が今西先生の後輩になるというのがその理由だったらしい。そして、明日は君と一緒に栗野岳に登ろうということになって、翌日御一緒したのだった。

http://www.kuniomi.gr.jp/geki/iwai/yotuomoi.pdf

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