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2015年3月24日 (火)

奈良のお水取りの秘密

奈良のお水取りの秘密

奈良東大寺の「お水取り」に先がけて、神宮寺ならびに遠敷川(おにゅうがわ)・鵜の瀬(うのせ)でおごそかに繰(く)り広げられる伝統的な神事がある。毎年3月2日に行われ、奈良東大寺・二月堂への「お水送り」となる神事である。春を告げる行事として全国的にも有名な奈良東大寺二月堂の「お水取り」。その水は、若狭小浜の「鵜の瀬」から送られ、10日かかって東大寺二月堂の「若狭井」に届(とど)くとされている。それが古くから伝えられている「若狭井」の伝説である。
その神宮寺であるが、和銅7年(714)、白石明神直系の「和の朝臣・赤麿(あかまろ)」が神願寺を建立し、遠敷明神(おにゅうみょうじん)をまつったのが神宮寺の始まりである。
若狭では、良弁(ろうべん)は、若狭小浜の下根来(しもねごり)(白石)出身とされているが、大仏建立に、良弁は当時若狭にて修行中のインドの渡来僧・実忠(じっちゅう)が招いたという。そして、天平勝宝4年(752)、その実忠が東大寺二月堂を建立し、修二会(しゅじえ)を開いて全国の神々を招いた。ところが、遠敷明神が漁に夢中で時を忘れて遅刻(ちこく)し、そのおわびに本尊(ほんぞん)に供えるお香水を若狭から送ると約束したという。そして、二月堂の下の岩をたたくときれいな水が湧(わ)き出したと伝えられ、その湧水(ゆうすい)に命名されたのが「若狭井」である。
のちほど、NHKの特別番組で放送された「二月堂お水取り」を紹介するが、その中に、「若狭井」からお香水を汲む音が出てくるのでしっかり聞いてもらいたい。「若狭井」の中にカメラを入れることは許されないのだそうで、その音が録音されただけでも誠に貴重なものである。さすがNHKですね。

https://www.youtube.com/watch?v=bJQg8P71t9I

なお、奈良のお水取りのルーツである火祭りについては、私の書いたものがあるので、この際、ここに紹介しておきたい。

http://www.kuniomi.gr.jp/geki/iwai/himaturi.pdf

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