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2015年2月 5日 (木)

熊のことは熊に訊け(その8冬眠しないヒグマ)

熊のことは熊に訊け(その8冬眠しないヒグマ)

秋の木の実で食いだめのラストスパートを終えたヒグマたちは、おおむね12月初旬までに冬眠穴を見つけ、あるいは自ら掘って冬眠態勢に入る。しかし、現在、異なる状況が生まれつつある。昨今、道内で増えたエゾシカが原因だ。シカが増えたエリアでは、駆除に引き続き狩猟期にも多くのハンターが訪れシカを撃つ。回収不能個体(手負いのシカ死骸)に加え、解体後の残滓(内蔵などのゴミ)が放置されるケースが増え、ヒグマにとっては実に好都合な「おいしい環境」が生まれている。冬眠しないヒグマというと、苫前の三毛別事件 が思い浮かぶ。http://matome.naver.jp/odai/2133389960035130901

(恐ろしい惨状の詳しい様子は次をくりっくしてください。https://www.youtube.com/watch?v=5GsjBZ5HQVY )

この手のクマは、冬眠になっても山を徘徊するので「穴持たず」などと呼ばれ、人びとに恐れられた。三毛別のクマも含め、食い溜めが不十分で穴持たずになると以前は考えられていたが、事実はむしろ逆で、食糧が豊富な年にヒグマの冬眠入りは遅く、乏しい年に早いことが現在までに判ってきた。三毛別事件が起きたのは12月。しかし、現在の北大雪山塊では12月にヒグマが雪を踏んで山を歩き回るのは、むしろ普通の光景だ。これは、「おいしい環境」のせいだろう。(中略)

平たく言えば、これらの穴持たずはシカという大好物につられてつい冬眠を放棄しているヒグマなので、「穴持たずは凶暴で危険」という100年来の北海道の定説はそっくり覆っている。そもそも三毛別事件が起きた理由は、穴もた図が凶暴だからではなく、人為的な原因が幾重にも重なったことによると解釈すべき。年によって私の自宅を行動圏に含む若い穴持たずらしきものがあるが、その若グマが特別危険だとか異常性を持っているということは決してない。質素な私の暮らしに比べても遠慮がちで慎ましやかなものだ。ただ、冬眠放棄の穴持たずタイプが、冬期間にどこでどういう暮らしをしているのか、あるいは、この山塊でどれぐらいのパーセンテージで出現しているのかは、残念ながら判っていない。私は冬の山が好きでときどきソリにテントを乗せて引き、ちょっとしたロングとレックに出かけるが、昨今ではクマ減退用のスプレーを懐に忍ばせ暖めながら深い雪の上を歩いている。

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