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2015年1月25日 (日)

熊の事は熊に訊け(その6ヒグマの食べ物①)

熊のことは熊に訊け(その6ヒグマの食べ物①)

冬眠期間中のヒグマは飲まず食わずで過ごすが、カエルやヘビの冬眠と異なり、体温・脈拍・新陳代謝を生存最低ラインまで低下させて朦朧とウトウトしている状態なので、それなりにエネルギーを要する。冬に身籠もる母グマなら、出産・育児のエネルギーも必要だ。(中略)北海道でさまざまな環境変化に対応して食性が草食獣化しているヒグマだが、歯などが草食獣並みに変化している訳ではない。もちろん牛などのように反芻(はんすう)もしない。なので、ヒグマの食べる食物の栄養を考える際は、その食物の含有栄養素ではなく、(ともかく消化のいいものをどれだけ大量に食ったか、その量を考えなくてはならない。)つまり、ヒグマは明らかに大食らいのイメージがあり、おおかたその通りなのだが、春先から草や芽をいくら食べたところで、実際に摂取できている栄養は見かけほど多くないのだ。
そこで、「ヒグマがもともと肉食動物」という点は見逃せない。現在の北海道のヒグマは、ほとんど草食ベースの雑食性だが、身体のさまざまな機能はむしろ肉食に適し、現在でも動物性の食物には目がない。本来的に肉好きなのだ。肉というのは、ほ乳類、魚類、昆虫などの動物性タンパクを全部含めて、ここではそう表現している。それで、現在でもヒグマはいろいろな形で肉を食べたがるが、ほ乳類ではシカ、魚類ではサーモン、昆虫ではアリがポイントとなっている。その他、人工的な牛・鶏・豚、本来ヒグマの口に入らないはずのカツオやカレイなどに加え、その加工品もヒグマに対する誘引力が強い。特に腐って溶けかけたような肉は腐敗臭も強烈で、周辺のヒグマを強力に引き寄せる。この点、ヒトと野生動物の感覚は異なっていて、ヒグマは腐った肉を大喜びで食べる。(したがって、北海道の山里で肉を捨てるなどはもってのほかなのである。)

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