« 山地拠点都市構想(その66) | トップページ | 山地拠点都市構想(その67) »

2015年1月 1日 (木)

「ヒグマとの共生」「自然との共生」

「ひぐまとの共生」「自然との共生」

岩井基樹は、「熊のことは熊に訊け(その3安全距離を教える)」で述べたように、『山でフキを食べたり、樹に登ったり、水浴びをしたり、雪の斜面を滑って遊んだり。ヒグマはいろいろな表情を見せる。中には、私の存在を確認しつつ、一定の距離を保ってフキを食べ続ける個体もある。そういう個体には、私もただ穏やかに、面白がって眺めていたい。フキを食いたければ食いたいだけ食わせてやり、私は少し離れたところからその姿をしばらく眺めて、ただそこをそっと立ち去れば良いだけのことだ。(中略)多くのヒトはヒグマをその目で捉えたいと思っている。安全な距離、安全なシチュエーション、しかしできるだけ近くから眺めてみたいと思っている。』・・・と言っている。私たちは、クマとの安全距離を保ちながら、もちろんこの安全距離についてはクマも人間もともに知っているということが必要で、クマの側にも教えておかなければならないということなのだが、それによって、私たちは、クマとの安全距離を保ちながら、クマの生態を良く観察すべきである。 私は、「熊のことは熊に訊け」(岩井基樹、2010年、つり人社)を読みながら、心底そう思う。そこで、これからいくつか私の考えを申し述べたいと思う。まず第1に申し上げたいことは、「宇宙の真理」「宇宙の原理」「自然の原理」ということである。これは「神の意志」と良いかもしれない。クマの生態を良く観察するということは、「宇宙の真理」「宇宙の原理」「自然の原理」「神の意志」に気づくということであり、「神とのインターフェース」がそこにある。私たちは、いろんな動物と接しまた知識としてその生態を知ることによって、「宇宙の真理」「宇宙の原理」「自然の原理」とか「神の意志」というものを感じることはどれほどあるだろうか。

宇宙の原理、それは神の意志と言ってもいいかと思われるが、そうだとすれば、私たちは、神の意志のままに生きているということになる。普通の人間は、人として恥ずかしくないように生きたいと思う。人として恥ずかしくないように生きるということは、神の意志ではないか?なのに、さまざまな悪人がいるのは何故か?世の中は、善もあるし悪もある。美もあるし醜もある。また、恵みあるし災いもある。また逆に言えば、善悪、美醜などの区別はないという言い方もできる。善悪、美醜の区別はあるといえばあるし、ないといえばない。これを、私は、両頭截断と言っているが、宇宙の原理は、両頭截断の原理である。神の導きもあるし悪魔のささやきもある。しかし、私たちが神に祭りを行い皆んなで祈りを捧げるとき、神はそれに応えて私たちに幸せをもたらしてくれる。祭りというものは、地域にとって欠くことのできないものである。祭りによって私たちの心に作用する宇宙の原理、祭りによって得られる神の導き、それを、私は、哲学的に、共生の原理と呼びたいと思う。

「熊のことは熊に訊け(その1はじめに)」に述べたように、  私たち人間はもちろんのこと、草木国土もすべてが宇宙の真理というか宇宙の原理に基づいて存在している。私たち人間は、これから宇宙の原理というものを明 らかにして、その原理から外れない生き方をしなければならない。 人間以外の生きとし生けるものは、無心にただひたすら命を大事にして生きている。また、国土という命を持たないものも、宇宙の原理に基づいて存在している のであるから、もし人間も宇宙の原理にしたがって生きていくのであれば、草木国土といえど、大事にしなければならないのは当然のことであろう。「自然との共生」に徹することがきわめて大事な課題である。21世紀のこれから向かうべき世界文明は、生きとし生けるものすべての命を大事にする文明でなければならない。「ひぐまとの共生」「自然との共生」はこれからのきわめて大事な課題なのである。

なお、こののち、宇宙の原理を具現化した「ヒグマのイヨマンテ」が最高の祭りであることを説明するが、その前に、私の住んでいる秩父の矢行地というところの祭を紹介し、「祭りは共生のためのシンボルであって、祭りは共生思想の具現だ。」ということを、別の観点からではあるが、申し述べておきたい。祭というものの本質を理解する上で参考になるだろう。私は、祭は共生のシンボルであると思う。

http://www.kuniomi.gr.jp/geki/iwai/yagyouti.pdf

« 山地拠点都市構想(その66) | トップページ | 山地拠点都市構想(その67) »

文化・芸術」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1117507/58440301

この記事へのトラックバック一覧です: 「ヒグマとの共生」「自然との共生」:

« 山地拠点都市構想(その66) | トップページ | 山地拠点都市構想(その67) »