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2014年10月22日 (水)

山地拠点都市構想(その18)

山地拠点都市構想(その18)
第1章 日本の政治

第4節 今西錦司のリーダー論(その2)

松尾  ま、その中に今、今西さんの話が出たね。で、今西錦司という人はね、これはもう、ほんまもののリーダーや。失礼な言い方だし、違うと言う人いるかもしれんけど、俺の見てる限りでは今西さんが永世リーダーで、西堀さんがね、サブリーダーで、クワハンね。桑原武夫大先生がマネージャーかな。そういう感じや。
 岩井が今西さんのこと語れというけど、実を言うとね、今西さんのことを語るという資格もないしね、本当は、そんな能力もないんやけど、それでも、まぁ知ってることを伝えるとね、ともかく、僕は個人的にね、リーダーというのはこうあるべしということをね、何回か聞いたんや。あの人は、ものすごい怖い人やったらしい。ちょうど卒業年次でいうと昭和20年代の連中にしたらね、もの凄い怖かったらしい。しかし、僕なんかにはね、もの凄い優しいねん。何でか言うと、孫くらいやから(笑)まぁ、孫というと語弊があるけどね。非常に可愛がってもらった方でね。ともかくね、今西さんはリーダーというものがいかに重要かということを言われた。
 僕、その頃のノートやメモを取ってあるんだけどね、書いてあることのひとつはね、人柄ですよ。人格、人柄。人格というのは、かってに俺が後で考えて付けたんやけどね。実は今西さんはね、人柄と言うてはるわ。人柄。
それからね、二つ目は、順番はちょっと忘れたけどね、先見性。先見性という言葉は使ってなかったかもしれんけど。
岩井/松尾(同時)  洞察力!
松尾  洞察力みたいなもんやね。洞察力。それから、三番目はね、これ、もの凄い大事なんやけどね、常に責任を取る覚悟。これを言うてはるねん。
 それでね、僕はそれを人に語らんならん時があってね、どこかで読んだなと思ってね、探したんや。なかなか見つからなかったけど、とうとう探し当てた。自然学の提唱というね、小さいインタビューに答えてはるんや。一九八六年のこと。今西先生はね、一九九二年に亡くなってるはずやからね、本当に晩年の貴重な資料やね。その中に、やっぱり語ってはる、その三つを語ってはるんや。
 それで、今、岩井ね。人をつくらなならんと言うたやろ。その資質が有る人間をね、育てなあかんと。今西さんはね、どういうて言うてはったかゆうたら、リーダーちゅうのはね、生まれつきのもんやというのが、あの人の言い方やね。つまりね、人柄ってなものはね、生まれついてのものやというわけや。洞察力も。
 そやけど、俺がよく今西さんに言われたのは責任や。責任取る覚悟が出来てるというのはね、もう、相当にトレーニングを積まな出来まへんでと、いうことやねん。
岩井  あぁ、そうか。
松尾  そら、それぞれの立場があるやろ。あんまり、そんな詳しいこと言わはれへんだけど、要するに、どういう時には、どういう責任を取ることができるるかっちゅうことをね、常に考えてやらなあかんと、いうのがね、今西さんの言い方やったと思う。
岩井  なるほど。
松尾  俺はそう思う。まぁ、それぐらいで良いと思うんやけどね。もう一つだけ言うとくとね、加藤泰安って、もちろん知ってるやろ。
岩井  知ってるよ。
松尾  大登山家やな。僕らの先輩の。あの人の言い方するとね、リーダーというのは天才型と努力型があるって言うんだよね。努力型っていうのはね、調整やってゆく人だって、立派なリーダーになるわけやから、そらそれで、また良いやんか。そやけど、天才型の典型が今西錦司やというわけや。
岩井  そうかもしれんなぁ。うん。


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