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2014年10月23日 (木)

山地拠点都市構想(その19)

山地拠点都市構想(その19)
第1章 日本の政治

第4節 今西錦司のリーダー論(その3)

松尾  ともかく洞察力とかね、決断力とかにもとづいて、行動なんかの批判は、絶対許さんというわけだよ。そやから、こういう大将に付いて行く方としたらやな、もう、迷惑至極というわけや。なんか批判でもしたら、そんなもん、ぶん殴られるくらいに怒るというわけや。(笑)そやけど、言うたとおりになる、ちゅうわけや。結果が。それが、今西さんや。クワハン、桑原武夫先生がね、「今西錦司序論」かな。なんかに書いてはるのがあってね、ともかく、あれは、エゴイストじゃなくてエゴチストやちゅうことを言うてはる。
岩井  そら、どういう意味や?
松尾  エゴイストやったらね、これは利己主義者やろ? 誰にも好かれへんわいな。エゴチストちゅうのは、まぁ言うたら自惚れの物凄い強い人間やね。まぁ、一面で悪く言えば、自分の主張が物凄い強いとこがある。で、いい意味でのエゴチストであってね、もの凄い、不条理やと言うわけや。何も説明しよらへんと。そやけど、なんか知らんけどね、これについていかないかんという気分にさせる男なんやと(笑)。それが今西や、ちゅうわけや。それで、やっぱり若い時分にはね、怒ってね、人を叩いたりしたこともあったらしいけどね。だけど、梅棹さんなんかが書いてはるもんを見るとね、あれぐらいの年齢になってくると、もう、人にそういう無礼なことをやる人では絶対になかったと。やっぱ、京都人としてのね、貴重なマナーを守る人やったと、梅棹さんやらは書いてる。ただし、この梅棹さんとクワハンの言うてることが全く同じことはね、やっぱりね、論理的にどうやっていうことはなく、説明せんっちゅうわけや。そやから、何が合理的かということがわからへん。例えば、知床の時やったか・・・白頭山かな、梅棹さんなんかが、こうこう、こういう理由で、こういうルートを通るっていうたら、今西さんは物凄い怒ってね、もう勝手に行けということで自分だけ違うとこへ行っちゃった。ほいで、やっとこさたどり着いたら、もうそこで「お前ら何してんねん」ちゅうて待ってはったというわけや(笑)
岩井  ハハハ
松尾  そう言うのが、やっぱり天才型やね。しかしそれは、先見性、洞察力とかね、それから物凄い知識とかね、そういうものが背景にあるわけでね。
岩井  そりゃ恐らく先天的な物があると思うんだけども、やっぱり僕は全てがそうじゃなくって、先天的なものもあるけど、後天的なものもある。そう思う。特に小さい時のね幼児教育やね、僕は非常に大事じゃないかなと。責任感にしても、洞察力にしてもね、人柄にしてもね、僕はやっぱり後天的なものも、無いわけではないと思う。
松尾  そりゃあ、その通りや。ところで今西さんは京都でも指折りの織物の息子やろ。
岩井  そうそう。


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