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2014年8月29日 (金)

霊魂の哲学と科学(その45)

霊魂の哲学と科学(その45)
第6章 霊魂の科学(13)
第6節 霊魂と国家(2)

2、正義について(1)

では最後に、「正義」ある国家とはどのようなものか、プラトンの考えを下敷きとして、私の考えを申し述べたい。

(1)正義論のさまざま

「正義」ある国家とは、プラトンもいうように、今まで述べてきた「知恵」「勇気」「節制」という「三つの徳」をすべてそなえている国家である。すなわち、プラトンによれば、「正義」とは、一言でいえば、「三つの徳」の総体であるが、実は、正義については歴史的に著名な哲学者はそれぞれ自分の考えをもっていて、それらを一言ではいえない。ニーチェはニーチェの正義があるし、ハイデガーはハイデガーの正義があるし、ホワイトヘッドはホワイトヘッドの正義がある。レヴィナスの正義もあるであろう。それらをいちいち勉強することは大変である。まさにそれぞれの哲学者の哲学を深堀することであるので、余程の学者でないとそれをなし得ない。では、私たち浅学のものが正義の何たるかを勉強するにはどうすれば良いのか? 
現代では、ロールズの「正義論」という歴史的名著がある。正義のない状態では社会秩序が保たれないとの危惧から、1971年にアメリカの哲学者ロールズが「正義論」を著し、相対主義下での正義を再構築しようと試み、カントやロック、ルソーなどの社会契約論に回帰する「公正としての正義」を主張した。それを踏まえ、マイケル・サンデルが「これからの正義の話をしよう・・・今を生きのびるための哲学」(2011年11月、早川書房)を書いた。彼はハーバード大学の教授だが、彼の政治哲学に関する講義は、実に判りやすく、また奥が深いのであるが、同時に、議論に学生を巻き込むその講義のやり
方が素晴らしく、サンデルの講義は大人気である。「これからの正義の話をしよう」という本は、ハーバード大学におけるそういう講義をもとに書かれているので、実に判りやすく、「正義」というものを勉強する上での必読書ではないかと思われる。私は、まずサンデルの「これからの正義の話をしよう」「これからの正義の話をしよう」を勉強するところから、私の正義論を展開したいと思う。

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