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2014年4月18日 (金)

正義の偽装(その48空なる天皇15)

正義の偽装(その48「空」なる天皇15)
第2章 天皇
第2節 私の天皇論
3、天皇の聖性と政治的権力
(2)「空」なる天皇(15)

(2、4)天皇について思うこと・・それは「空」!(4)

 では、いよいよ仏教哲理における「空」について勉強をしておこう。
 天台仏教の核心である「一心三観」という思想がある。それは、竜樹の「中論」という書物に詳しい が、「どのようなものであれ縁起なるものは、われわれはそれを空性と呼ぶ。それは仮説であり、また中道である。」というものである。ここに仮説とは、言葉 によって仮に述べた存在のことで、一般的なもののことである。仮説とは、仏が凡夫を導くための方便として、言葉を用いて仮に現象世界を知らしめている、と いうのが竜樹の意図であったと考えられている。
 この「一心三観」という思想については、次に、立川武蔵の「空の思想史」(2003年6月、講談社)から核心部分を抜粋しておきたい。
 『 天台において「空」は無というよりは根源という意味の方が強い。さまざまなものの形や働きがそ こから現れてくる根本を空という。その根本においては、それぞれのものの形や働きは見られないという意味での「無」ではあっても、もろもろのものの元は存 する、と考えられる。「空」に至るならば、それぞれのものはその形や働きを鎮めて根本の「空」に帰入するのである。その根本を天台大師智ぎは「如」という 語によって説明している。「如」とはもろもろのものの本然のすがたをいうのであって、「無」というよりはむしろ「有」なのである。
 天台教学において、「中」とは、「空」と「仮」との調和をいう。つまり、根元としての「空」と、そこから現れてきた現象としての「仮」が矛盾することなく成立している状態を指すのである。』・・・と。
 さらに
 『 このように、「空」と「仮」の円融を強調したのが天台仏教であったが、華厳仏教は、一と多、部 分と全体、特殊と普遍などの円融を主張した。根源的な何ものかの存在を認めており、その根元的な何ものかが場面に応じてさまざまなすがたを現すと考えてい るところでは、この二つの仏教哲理はほぼ同じものと考えてよい。インドの空の思想において、空性が実体視されることは意識して避けられたのであるが、天台 や華厳の仏教においては空性はある種の実体あるいは根元とみなされるようになった。]・・・・と。

 中沢新一は言う。『 このタマは「たまご」や「かひ」のような容器の内部で成長をと げ、やがて殻を破ってこの世界にあらわれてくる。「あらわれる」が「ある(存在)」であり、このようなタマの密封・成長・出現の全プロセスには、いささか の否定性も関与していない、というところが重要なのである。』・・・と。ここに、タマは、「力の源泉」であって、「空」であり「宿神」である。また、 「翁」でもあるのである。
 「力の源泉」としての「空」、それは「多の根元」であり華厳では「法界(ほ うかい又はほっかい)」というが、そういった根元的なものを地域として祀っていかなければならないのではないかと思う。本来根元的なものは一つであるかも しれないが、形として祀るものはいろいろあっていい。一は多である。多は一である。これが華厳の教えである。いずれじっくり・・・華厳の哲理・・・を勉強 したいものである。 華厳といえば、何といっても明恵である。 明恵を語らずして華厳を語ること勿れ! 
 また私は、このリニューアルされた新しいホームページで、「空の天皇」というテーマで・・・「天皇 を中心としたわが国のありよう」を語ろうとしているのだが、どうもその鍵は明恵がにぎっているように思われる。私は今まで、私の私的なホームページ「桃源 雲情」でいろいろと明恵について語ってきた。しかし、いよいよ本格的に明恵を語らねばならないときがきたようだ。

さあ、それでは最後に『「空」に関するダライ・ラマの教え』を紹介しておきたい。「空」とはすごいですね!
http://www.kuniomi.gr.jp/geki/ku/dararama.html

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