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2014年3月27日 (木)

正義の偽装(その28天皇と怨霊!)

第2章第2節2の「天皇と怨霊」について書き始める前に、菅原道真の怨霊について深く知ることが怨霊というものを理解いただく上で必要かと思い、「平将門の挫折」、「天神信仰」、「浄蔵」という怨霊三部作を紹介してきた。それもようやく終わった。準備OK。いよいよ第2章第2節2の「天皇と怨霊」について書き始めたいと思う。

正義の偽装(その28天皇と怨霊1)
第2章第2節 私の天皇論
2、天皇と怨霊(1)・・・天皇の周辺にも血生臭い出来事があった

十数年前に「陰陽師」(おんみょうじ)という映画があった。これは滝田洋二郎監督、野村萬斎主演で製作された、夢枕獏原作の陰陽師・安倍晴明の活躍を描いた伝奇小説『陰陽師』の映画化作品であるが、平安時代における心の世界を良くとらえていると思う。

平安の時代、それは闇が闇として残り、人と鬼が共に生きていた時代。闇に潜(ひそ)みし鬼たちは人の心にまで息づいていた。鬼たちは時に歌に詠まれ、時に歯をむき、人に思いを揺さぶっていく。この時代、多くの神社仏閣が建立されたのも、それら鬼、怨霊、もののけの祟りから逃れるためであった。そして、それらの人々が信じた目に見えぬ妖(あや)しきものたちを世のことわりをもって制するものたちがいた。人の相を観(み)、星の相を観(み)て、天地あまねくに通ずるものたち。彼らこそ、人を平安の闇から陽へと導きし、陰陽師(おんみょうじ)と呼ばれたものたちであった。

北野天満宮の創建のきっかけとなった菅原道真の怨霊はあまりにも有名であるが、光仁天皇が苦悩した淳仁天皇の怨霊というのがある。しかし、それを説明する前に、「いかみの怨霊」について触れておかねばなるまい。私がかって作ったホームページをご覧戴きたい。

最近は誠におぞましい事件があとを立たないが、それらおぞましい事件の中でも親が子供を殺す、子供が 親を殺すという事件ほどおぞましい事件はない。母親の気持ちとしては、自分は殺されてもいい、子供だけは何とか助けて欲しい・・・というのが当たり 前・・・。それが、事もあろうに、自分も殺され、最愛の子供も殺される。しかも・・・・自分が信頼していた夫に・・・である。怨めしい。夫が怨めしい。こ れが怨みをはらさいでか・・・。これが「いかみの怨霊」である。

http://www.kuniomi.gr.jp/togen/iwai/i-onryou.html


奈良時代から平安時代の初期は鬼とか妖怪とか怨霊だらけといっていい。鬼や妖怪や怨霊がうじゃうじゃ・・・。 その中でも天皇の怨霊がいちばん恐ろしいものであったのはいうまでもないことである。その最たるものが 「淳仁天皇の怨霊」である。「いかみの怨霊」に悩まされる光仁天皇の心中は、淳仁天皇の怨霊と「いかみの怨霊」がともに自分に祟るのではないかと非常な不安に陥っていたと思われる。その「淳仁天皇の怨霊」については、私のホームページがあるので、是非、次をご覧戴きたい。
http://www.kuniomi.gr.jp/geki/iwai/jyuonryou.pdf

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