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2014年2月19日 (水)

時事問題140219

時事問題140219

「トラもハエも逃がさない」

中国最高幹部の汚職摘発が迫っている。周永康のことだ。周永康は、前中国共産党中央政治局常務委員で党中央政法委員会書記を務めた共産党最高指導部のメンバーにして警察・安全系統を統括する党組織のトップに君臨し、引退後も現政権に対し隠然たる影響力を持つと囁かれた人物だった。「トラもハエも逃がさない」・・・、これは周近平体制を語る代名詞ともなった汚職官僚に対する徹底した取り締まりのことを言っている。

これは文芸春秋3月特別号の富坂聡の説明だが、彼は引き続き『 そんな不可侵域の高みまで上り詰めた共産党の大物・周永康を引退後とはいえ的にしようという。周近平の政治掌握力が強固である証明なのか、それとも不満を持つ大衆の突き上げが強すぎて、それに応えなければ政権がもたないという危機感なのか。』と述べている。

私はその両方であると思う。周近平については、私の書いた「習近平に期待するもの」という文書があるが、習近平は、その生い立ちから言って、質素倹約を心がけ、贅沢を嫌う人物である。
http://www.kuniomi.gr.jp/geki/iwai/syuukin.pdf

したがって、習政権下で打ち出されたいわゆる「贅沢禁止令」は彼の思いがこもっていると思う。しかし、中国の現在の貧富の格差はひどく、このまま放置していると習政権はおろか共産党の独裁政権自体がおかしくなる。共産党打倒を目指す大人物が出てきて、その人に天命が下るということになりかねない。したがって、習近平は、本来持っている自分の考えをなりふり構わず強行しているのであろう。私は、これは中国がどうしても通らなければならない必然の道であって、その成り行きを期待を持って見守っている。このことに関連して、最近、習近平の「肉まん効果」というのが取りざたされており、ジェスチャーであるとはいえ微笑ましく思えるのでここに紹介させていただく。
http://www.epochtimes.jp/jp/2014/02/html/d59705.html

それから、貧富の格差の典型は官僚、特に高級官僚の汚職体質である。これも深刻な問題で、ここにメスを入れない限り、明日の中国共産党はない。

天命政治というのは、天命の下った皇帝に国の政治を任せるというものである。皇帝というのは、その国に一人いるだけであり、現在は共産党独裁政権のトップ・習近平国家主席がそれである。 周永康は中国共産党中央政治局常務委員であったが、所詮、国家主席・習近平、私は今皇帝と 呼んでいるが、その部下でしかない。中国人民共和国で皇帝と呼びうるのは中国共産党の 最高指導者でしかない。
皇帝というのは、いくら贅沢な生活をしても良い。それが原因で天命が下ってその座を追 われることはない。しかし、皇帝の部下である官僚が贅沢な生活をすることは許されな い。現在でいえば、中国共産党組織の人間ということになるが、そういう人間が その権力にもとづいて不正蓄財を行えば、今皇帝、つまり中国共産党の最高指導者から処断されるのは当然である。部下たるものは、今皇帝、つまり中国共産党の最高指導者に忠誠を尽くさなければならないのである。今皇帝に鉄槌をくだせるのは、天命だけである。 天命とは皇帝にとって絶対的なものだ。では、天命はどういう場合にくだるのか? それ は人民、中国の場合、農民を中心として、人民の信頼を失った場合である。それは数字 で表されなくとも、天帝が見て判断されるのである。それが天命である。
老子は次のようにいっている。『朝廷では官僚の汚職邪悪がまかり通り、田畑はあれ放 題、コメ蔵はすっかり空っぽなのに、きらびやかな衣服を身にまとい、立派な剣を腰に差 し、飽きるほど飲み食いし、財産は有り余るほど。これを盗人の親玉という。道ではない のだ。』・・・と。
道とは、宇宙の原理のことである。天帝がいちばん嫌うのは、皇帝自らが人民をおろそかにすることと、皇帝の部下が自分自身の欲に溺れて人民をおろそかにする ことである。周永康は、薄熙来と同様に、老子のいう「盗人の親玉」であるのだ。

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