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2014年2月15日 (土)

正義の偽装(その13第1章第3節4−3)

佐伯啓思の「正義の偽装」その13
第1章 自由主義と民主主義について
第3節 これからの日本の政治・・・民主主義について考える
4、今西錦司のリーダー論(3)
 それから、今西さんほどの読書家はいないちゅうことも梅棹さんは書いてはる。今西さんの読書は物凄かったらいしいわ。
岩井  あの人ね、直感力がすごいでしょ。これも洞察力か。
松尾  それはさっき言うた(笑)一つ例をあげるとね、大学紛争があったやんか。その頃、おれは京大の助教授やったけどな。まぁ、大変やった。何回かあったけどね。昭和四十三年ぐらいだったかなあ東大が入学式かなんか中止したわな。あの頃の紛争でね、どこの大学でも学長団交ちゅうのがあった。学長団交で、学長閉じ込めるみたいな格好で、離さへんわけやんか。二日も三日も。。
岩井  あれは、岐阜大学の学長しておられた時かな?
松尾  その時に、錦(きん)さんはね、岐阜大学の学長やんか。これはは岐阜大のひとから聞いたことやが、岐阜大の紛争は一日で終わったちゅうんや。京大なんか何日続いたかわからへんで。それでね、岐阜大の場合はなんで一日で終わったかちゅうことやんか。それは、学生の側が出す要求みたいなものをね、要望いっぱい有るわけやな。それを今西さんは次から次へとね、「ああ、いいよ」と言うてね、呑んでしまうというわけや(笑)そしたら、事務局長とかなんやらがね、もう、びっくりしてやね、そんなことしたら困りますがな。ってなわけや。しかし全部呑んでしまって、それで、岐阜大はポンと終わりや。
岩井  やっぱり、洞察力というか直感力というか、何がどうなるという行く末をね、ちゃんと見てはるわけやな。
松尾  そうや、お前の言うとおりや。それをね、俺は錦(きん)さんから直接きいたわけや。この問題は、どこまで行くかという、見切りがきちっと、つけられるのがね、 リーダーちゅうもんや・・・と錦(きん)さんは言わはる。それが、洞察力やねん。
岩井  なるほど。なるほど。
松尾  そやから、この問題は、今度の場合でもどんな災害になるかちゅうことをね、ばっと見切りがついたらね、もう、全然対応が違うはずや。大学紛争の話はね、学生がワーワー言うてるんやけど、これはここまで行くというのが、パーンと判るわけなんや。それやったら、それまでの間、ぐちゃぐちゃやってたら時間かかるだけやんか。と、いうのはね、俺が今西さんから直に聞いた話や(笑)
岩井  まぁ、兎に角、リーダーを育成しようと思って出来るもんじゃないかもしれんけど、やっぱりリーダーに育って欲しいというかね、そういう風土を作っていかないかんのでね。これから、僕は大きな課題ではないかと。
松尾  俺はそれに賛成する。岩井ね、ここは誤解があっちゃいかんのはねそこや。なんで泰安の話をしたか。・・泰安って、こんな偉そうな言い方をしていると怒られるな先輩に・・。加藤泰安の考えやが、ちゃんと書いたり言うたりしてはるのをわしは直に聞いてるんやけど、天才型とやっぱり努力型があると。努力型の人もリーダーとして必要なんや。で、努力型の人に、そんな物凄い高レベルのね資質を求めんかて、それなりのところで、リーダーを果たせりゃいい。だけども、超トップになるような人は、資質を持ってなあかん。だから、岩井のそういう志は良いことやから、やっぱり、そこを区別してやね、努力型も大事や、せやけど・・・。
岩井  天才もおるよと。
松尾  そういう人がおるんやんか、天才型の人が。
岩井  やっぱり、そりゃ見つけなあかんな。
松尾  そう、見つけなあかん。それで、見つけてやぞ、そこで教えなあかんのは、責任を取る覚悟を教えなあかんねん。これはもう、錦(きん)さんに何回言われたかわからん。
岩井  これは別に今西さんのリーダー論、松尾のリーダー論に反対するわけではない。もちろんそうなんだけどね。もう一つ、僕はね、あなたを見とってよ。松尾のやってることを、ずーっと見とってね、思うのはね、人の面倒。あなたはね、よう、人の面倒みるわ。こないだもね、東工大の元学長の木村孟さん、土木学会の会長。あなたも土木学会の会長やったけどね。その木村孟さんと、あるところで話をしよったんや。でね、やっぱり松尾に対する尊敬の念ちゅうかね。。あの人はね、あんた松尾稔やから、みーさん、みーさんって言いよるよ。みーさんは凄いって言うんだよ。なぜ、木村孟さんが、そういうことを言うのかなぁとつらつら考えたらね、あなたが色々面倒を・・まぁ、面倒見るって言ったらおかしいけどね、あの、やってるんだよ。それは、松尾の凄いとこやなっと僕は思ってるんですよ。
松尾  いや。ありがとう。
岩井  松尾にさっきの三つは勿論あるとしてやね、且つ、松尾ほど面倒見のええ男はいないんじゃないかと僕は思ったりしてますのでね、それだけちょっと、付け加えときます。
松尾  おおきに(大笑)それはね、時々言うてくれはる人があるわ。。
岩井  そやろ!
松尾  もう、忘れてしまってる人もあるんだけどね、やっぱり、それぞれの場でね、活躍もして欲しいしな。だから、出来るだけね、もう、やりとうても、出来んようになるやんか。そういう、出来る立場が有る場合もあるしね。まぁ、そういう時はまた、特にね、
一生懸命やってきたつもりやけど。岩井の考え。泰安がが言うてはる、努力型というか調整型というかね、そういう人も僕はね、それぞれのポジションで、リーダーとしては、非常に大事やと思うやんか。そやから、その人達は、その人達で大事なんだけど、まぁ、国全体とかさ、あるいはもうちょっと小さくてもね、会社全体とかね、そういうようになると、非常に、組織が順調に行ってる時はね、いいんだけど、危機管理を迫られるというような時には、突出した天才型が必要やな。

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