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2013年11月 8日 (金)

習 近平に期待するもの(その6総まとめ)

習 近平に期待するもの

6、総まとめ

天命思想による政治、それが中華のあるべき政治であるが、はたして習 近平がそういう政治を今後やっていけるかどうか? 私は、今皇帝になった習 近平に是非それをやってもらいたいと願っている。そのためには、孟子の天命政治を貫いてほしいし、日本と一緒になって世界平和路線を歩んで欲しい。それが習 近平に期待するものである。
そのためには、習 近平が今皇帝として中国共産党王朝に君臨し、中国共産党の中で絶対的な権力を持たなければならない。その前提条件として、習 近平は軍を掌握することと農民の支持を受けることが必要である。その上で、中華政治として世界平和路線のための政策を打ち出すことが必要である。覇権主義はもってのほかである。習 近平がそれらのことができる人物であるのかどうか、それを知らねばならない。

「習 近平の密約」(加藤隆則と竹内誠一郎の共著、2013年4月、文芸春秋)では、習 近平と農民との繋がりについて、次のように述べられている。
『 習15才の時、一家離散の末、党幹部の住む北京の中南海を離れ、陜西省延安市梁家河村に送り込まれた。文革期、都市の学生たちに肉体労働を経験させた下放政策である。このときの経験が、総書記への階段を上る、迂遠だが、確実な第一歩となった。乾燥した黄土大地の山間にへばりつくように置かれた梁家河村は、省都西安から北へ約400キロ、建国前、共産党が本拠地とした延安からさらに北東へ約70キロにある。トウモロコシやコーリャンが主食の寒村だ。同行した他の青年14人は同じ宿舎に住んだが、習は、山腹に幅3m、高さ3mの横穴を掘った「ヤオトン(窯洞)」と呼ばれる地元特有の横穴式住居で農民と同居した。新華社通信は当時の様子をこう紹介している。『習 近平はほとんど休む間もなく、土地を耕し、炭を運び、堤防を作り、糞を担ぎ、どんな作業もし、どんな苦労も経験した。農民たちは、50キロから100キロの麦を担ぎ、5キロの山道を肩も変えずに歩く習 近平を見て、苦労に耐える若者だと思った。農作業もでき、知識もあり、知恵も歩かれは、次第に農民たちの信頼を得た。(中略)村民の強い推薦で文革集結間近の1974年、ようやく入党が認められ、20才で村のリーダーである党支部書記に推挙された。習の話を聞こうと、彼のヤオトンは村の集会場と化した。今でも、習が使った机や椅子、夜間の読書に灯したランプ、深緑色の布製バッグがそのまま置かれ、往時を偲ぶことができる。』・・・と。

習 近平は、「黄土の子」であり、農民の支持を現に受けているし、今後とも農民の支持を受け続けるであろうことはほぼ間違いないだろう。彼には今皇帝の基本的条件が備わっているということだ。

ところで、「習 近平の密約」(加藤隆則と竹内誠一郎の共著、2013年4月、文芸春秋)では、習 近平の「中華意識」について、次のように述べられている。
『 2013年3月6日、北京で開かれた全国人民代表大会の遼寧省分科会に出席し、「中華民族の偉大な復興という中国の夢は、すでに全国民の共通の目標だ。中国の夢は精神の碑であり、みなが自分の求める理想をその中に含めることができる」と呼び掛けた。さらに、同月17日の全人代閉幕式では、国家主席として初めて公式の演説をし、「中国の夢」の内容を三点にまとめた。中国の夢を実現するには、5000年にわたる歴史の中で中華民族が受け継いできた「中国の道」を歩まなければならず、愛国主義の伝統と改革創造の気概に富んだ「中国の精神」を高揚しなければならず、中国人民の一人一人が夢を持ち、みながその実現のため「中国の力」を結集しなければならない、というのだ。個人を伝統や民族、国家の中に包含させようとする民族主義、国家主義が鮮明に現れている。』

『 習は「我々は歴史上、如何なる時期よりも夢に近づいている」と言った。「民族主義に支配されたネット世論」と「軍を中心とした対外強硬論」という二つの爆弾を巧みに操ることに成功すれば、中国が今後10年で米国と肩を並べる強国になることは間違いない。我々は、経済力と軍事力以外に力を示すことのできない大国の出現を望んでいない。そのために何ができるのかを、我々は考えていかなければならない。』・・・と。

私も同感だ。歴史と伝統文化に根ざし、発展させた新たな中華文明の出現のために私たち日本人に何ができるかを考えねばならない。日本と中国が一緒になって、世界平和を実現する「新たな世界文明」を創っていきたいものだ。

それでは、「習 近平に期待するもの」について、画像も含めてより詳しい「総まとめの」のページを作ったので、是非、次をご覧戴きたい。

http://www.kuniomi.gr.jp/geki/iwai/syuukin.pdf


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