« 習 近平に期待するもの(その1習 近平という人物について) | トップページ | 習近平に期待するもの(その3習 近平は農民の支持を得られるか) »

2013年11月 4日 (月)

習 近平に期待するもの(その2習 近平は軍を掌握できるか)

習 近平に期待するもの

2、習 近平は軍の掌握できるか

矢板明夫がその著「習 近平・・・共産中国最弱の帝王」(2012年3月、文芸春秋)で述べる「習 近平と軍との関係」を紹介する。彼は次のように述べている。すなわち、

『 胡 錦濤と比べて習 近平は軍とさまざまな深い関係を持っている。習 近平は軍を掌握するのに、三つの強みがあると言われている。まずは大学を卒業した直後の20代の時に、中央軍事委員会で仕事をした経験がある。それから、妻の彭 麗媛は解放軍総政治部歌舞団の団長で現役の少将。軍人歌手として軍内で高い人気を誇っている。さらには、軍内に太子党出身の仲間が多くいて、総後勤部政治委員の要職を努める劉源を始め、各部署と部隊に知り合いを通じて、すでに巨大な人脈ネットワークを形成している。軍から見れば習 近平は身内という感覚がある。』・・・と。

また、矢板明夫は次のようにも言っているが、私の考えは違う。

『 2012年秋の習 近平政権誕生後、軍内の太子党はますます勢いづき、軍拡に向けてさらに声を大きくしていくと思われる。彼らの膨張志向に対し、習 近平が迎合すれば、中国軍はますます手がつけられなくなり、対外格調と脅威増大で国際社会から中国はますます孤立する。それだけでなく、軍関係産業に投入する予算をさらに拡大することで、中国経済にも影響が出かねない。しかし、もし習 近平が軍の膨張を抑えようとすれば、軍から強い反発が出ることが予想される。毛沢東や鄧小平のようなカリスマ性のない習 近平は、軍を抑えることは難しい。(中略)数年後、仮に政権が安定したとして、習 近平が形だけの軍改革に着手しても、軍の利権を本格的に縮小させるような大改革はできないと見られる。太子党人脈のしがらみの中で、習 近平は身動きが取れない筈だ。』

私は、習 近平は、今後、「中華」を目指して世界平和路線を歩むだろうと思っているので、軍事関係予算の拡大が世界の脅威にはなるというのは当たらないと思う。習 近平は、世界平和発展路線を掲げながら富国強兵を進めていくとは思うが、それを世界が脅威と考えるかどうかは、習 近平の世界観とそれにもとづく外交次第である。少なくとも習 近平は軍を掌握し、今皇帝として、毛沢東や鄧小平と同じようなカリスマ性を持つようになる筈である。私は、矢板明夫とは根本的に考えが違うようだ。

« 習 近平に期待するもの(その1習 近平という人物について) | トップページ | 習近平に期待するもの(その3習 近平は農民の支持を得られるか) »

文化・芸術」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1117507/53819914

この記事へのトラックバック一覧です: 習 近平に期待するもの(その2習 近平は軍を掌握できるか):

« 習 近平に期待するもの(その1習 近平という人物について) | トップページ | 習近平に期待するもの(その3習 近平は農民の支持を得られるか) »