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2013年10月27日 (日)

毛沢東の長征(その2毛沢東の象徴性)

毛沢東の長征

2、毛沢東の象徴性

私の教科書では、「 毛沢東は、死後も、旧ソ連や東欧の社会主義諸国のリーダーたちのように100パーセント偶像が破壊されるということはなくて、基本的には今でも、優れた指導者だったということになっている。おどろきです。」と語られているが、次にこの毛沢東の象徴性について説明しておきたい。
国旗なるものと指導者の肖像というものが、辛亥革命において、実際にどのように利用されてきたか、その象徴性については、丸山孝志の優れた研究論文があるので、まずそれを紹介しておきたい。
http://www.jaas.or.jp/pdf/50-3/p1-20.pdf

丸山孝志は、『 神像を代替する形での毛像の浸透は、現世利益的な観点から信仰する神を取捨選択してきた民間信仰の形態を踏襲するものでもあった。また、神々の役割分担に多様な現世的利益を反映させる民間信仰において、毛像は主に個別家庭の繁栄を司る神としての位置を与えられたものと考えられ、左傾政策時期の社会不安に際して民衆は、新たな神を求めて行動を起こすこととなった。このような心性に支えられて農村に普及した毛像は、国家や政権の尊厳を示す象徴として定着するには未だ不安定な要素を抱えていた。このことは、この時期の中共権力の農村への浸透の成果を否定するものではないが、中共が自らの権威づけを企図して民衆に求めた毛沢東への信仰は、サクストン氏らがイメージするような農民固有の心性に基づく中共への支持を通じて定着するようなものではなく、現世利害的で多神教的な農民の信仰形態を改造して到達できるものであったことは確認されねばならない。』・・・と述べている。

しかし、私は、天安門に掲げられている毛沢東の肖像が有するその象徴性は、現在において、丸山孝志が考えているものよりもっと深いものがあるように思われる。すなわち、毛沢東の肖像は、現世利害的で多神教的な農民の信仰形態を改造して到達したものであったかもしれないが、現在では、中国における信仰、それは「道教」ということだが、農民の信仰のみならず一般庶民の信仰と両立しうる中国の象徴である。さらに、毛沢東という存在は、天命を受けた今皇帝という意味で秦の始皇帝以来の歴史的重みがあり、その点で国旗を超えている。日本の天皇がそうであるように、毛沢東は国民統合の象徴である。

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